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法務大臣閣議後記者会見の概要

令和7年9月2日(火)

 今朝の閣議において、法務省請議案件はありませんでした。

拘禁刑に関する質疑について

【記者】
 刑罰から懲役と禁錮をなくして、「拘禁刑」に一本化する改正刑法の施行から3か月となりました。地裁レベルで執行猶予付きの拘禁刑の判決が言い渡された事例が報道されているほか、法務省としても関連する予算の概算要求や増員要求をされています。拘禁刑の受刑者の入所状況や、刑事施設内での施行後の取り組み状況を教えてください。また、今後の課題について改めて御所見を伺います。

【大臣】
 今年の6月1日から拘禁刑が導入されたところ、網羅的に把握しているということではありませんが、現に拘禁刑受刑者を刑事施設に収容した事例があることは承知しています。
 全国の刑事施設においては、拘禁刑導入を見据えて準備を進めてきているところであり、高齢あるいは障害等といった特性等に応じて、24種類の矯正処遇課程に基づいてきめ細やかな処遇を円滑に開始していると承知しています。
 拘禁刑の導入により、我が国の再犯防止が更に推進されることを期待しているところであり、今後、再犯防止を更に進めていくためには、拘禁刑の趣旨を踏まえた処遇の充実・強化、そして刑務官あるいは専門スタッフなどの職員体制の整備、処遇の担い手である職員のスキルアップ等々に取り組んでいくことが重要であると、私どもとしては考えています。
 安全・安心な社会の実現のために、引き続き、受刑者の改善更生あるいは社会復帰に向けて、一層効果的な処遇を実現するための取組を進めてまいりたいと考えています。
(以上)