第61回“社会を明るくする運動”~犯罪や非行を防止し,立ち直りを支える地域のチカラ~中央推進委員会実施行事の結果について
法務省が主唱している“社会を明るくする運動”~犯罪や非行を防止し,立ち直りを支える地域のチカラ~について,今年度も強調月間の7月を中心に,全国で様々な活動が行われました。その中から,中央推進委員会が主催した行事を御紹介します。
更生保護の日・街頭広報活動

通行中の方々に本運動の啓発資料をお配りしました
はじめに,午後0時30分からのオープニングセレモニーでは、江田五月法務大臣(当時)等によるあいさつに続き,本運動のフラッグアーティストである谷村新司さんから「コンサートで全国を回ったときにたくさんの保護司の方々の笑顔と出会い,その笑顔が子どもたちに勇気を与えているのだなと実感しました。」とのお話があり,訪問した少年院に入っている少年からもらった“辛いという字は幸せの一歩手前。それを信じて頑張っている”という手紙に感銘を受けて作られた第61回本運動応援ソング「今伝えたい」の披露がありました。
また,本年3月に起こった震災により被災した人たちに寄り添い,明るい気持ちになってもらいたいという谷村さんの思いで始まった,被災者に贈る花の種を広く市民の方から集めようという「咲きほこる花の種プロジェクト」の紹介があり,震災による原発事故のために関東地方に避難されている福島県双葉地区保護司会長の堀内美智子さんに対し,谷村さんと江田大臣から花の種のプレゼントがありました。
引き続き,谷村さんや江田大臣を始めとする来賓の方々による「黄色い羽根」の配布活動があり,道行く人たちに,本運動の理解と協力を求めました。
※「咲きほこる花の種プロジェクト」による花の種の受付は既に終了しております。
匠に学ぶワークショップin東京藝術大学vol.9

参加者全員で集合写真
本ワークショップでは,
(1)鍛金教室「銀のスプーンを作ろう!」
(2)デザイン教室「自分の名前のステッカーを作ろう!」
(3)音楽教室「竹の太鼓を作って,演奏をしよう!」
の3講座が開かれました。3講座あわせて44組の親子が参加し,学生講師や教授の方々にアドバイスを仰ぎながら,親子力を合わせて1つの作品を完成させました。

鍛金教室:銀のスプーンを作ろう!

デザイン教室:自分の名前のステッカーを作ろう!
音楽教室:竹の太鼓を作って,演奏をしよう!
「更生保護・福祉連携シンポジウム」~福祉的視点から犯罪者の立ち直りを考える~
平成23年9月3日(土),文京学院大学・仁愛ホールにて,「更生保護・福祉連携シンポジウム」~福祉的視点から犯罪者の立ち直りを考える~が開催されました。
主に福祉に従事する方々に,更生保護制度や罪を犯した人への立ち直り支援への理解を深めていただくことを目的に開催された本シンポジウムでは,469名の方にお越しいただき,龍谷大学大学院教授の浜井浩一氏の基調講演や,古賀理佐賀県地域生活定着支援センター長等を交えたパネルディスカッションを行いました。
主に福祉に従事する方々に,更生保護制度や罪を犯した人への立ち直り支援への理解を深めていただくことを目的に開催された本シンポジウムでは,469名の方にお越しいただき,龍谷大学大学院教授の浜井浩一氏の基調講演や,古賀理佐賀県地域生活定着支援センター長等を交えたパネルディスカッションを行いました。

浜井浩一先生による基調講演
基調講演では龍谷大学大学院教授の浜井浩一先生から,
・高齢者による犯罪が増えているが,日本と同様に高齢化社会であるノルウェーやイタリアでは,高齢者犯罪は増加していない。それはなぜか。
・受刑者の4人に1人がIQ70未満であるが,その多くは福祉的な支援を受けることなく,社会の中で孤立,困窮して,万引きや無銭飲食を繰り返している。
など,罪を犯した人をとりまく現状と課題についてお話しいただきました。
パネルディスカッションでは,古賀理佐賀県地域生活定着支援センター長や仙浪博一豊島区保護司会長,田中史生読売新聞社会部記者から,現場からの取組報告や現状を踏まえての提言等がなされ,立ち直りは点ではなく面で支える(ネットワークで支える)ことが重要であることが確認され,閉会となりました。
・高齢者による犯罪が増えているが,日本と同様に高齢化社会であるノルウェーやイタリアでは,高齢者犯罪は増加していない。それはなぜか。
・受刑者の4人に1人がIQ70未満であるが,その多くは福祉的な支援を受けることなく,社会の中で孤立,困窮して,万引きや無銭飲食を繰り返している。
など,罪を犯した人をとりまく現状と課題についてお話しいただきました。
パネルディスカッションでは,古賀理佐賀県地域生活定着支援センター長や仙浪博一豊島区保護司会長,田中史生読売新聞社会部記者から,現場からの取組報告や現状を踏まえての提言等がなされ,立ち直りは点ではなく面で支える(ネットワークで支える)ことが重要であることが確認され,閉会となりました。
作文コンテスト
第61回“社会を明るくする運動”で本コンテストは19回目を迎えました。
毎年,参加学校数・応募数ともに増えており,昨年に引き続き20万点を超えました。
多数の御応募,誠にありがとうございました!
毎年,参加学校数・応募数ともに増えており,昨年に引き続き20万点を超えました。
多数の御応募,誠にありがとうございました!
「有芽の会」協賛
若手日本画家の発表の場として開催されている「有芽の会」は,更生保護に深い理解を示されていた(故)平山郁夫先生の呼び掛けをきっかけとして開催されており,今年で26回目を迎えました。今回も西武池袋本店にて開催され,約40点の作品の中から,次の方が授賞されました。
法務大臣賞
「大久保智睦:reflection」
日本更生保護協会理事長賞
「染谷泰介:delta」
日本更生保護女性連盟会長賞
「水野淳子:不感症な人間(ヒト)」
法務大臣賞
「大久保智睦:reflection」
日本更生保護協会理事長賞
「染谷泰介:delta」
日本更生保護女性連盟会長賞
「水野淳子:不感症な人間(ヒト)」