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「更生保護って、まず、行動してみることが大切ですよね」

大原 天青さん/BBS会員


大原 天青さん/BBS会員
(インタビュー内容は平成21年当時のものです。)


「彼らはなぜ、非行や犯罪をしてしまうんだろう?それは中学生の頃、僕の中に芽生えた小さな疑問でした」。そんな小さな疑問はやがて大原さんの中で大きく膨らみ、大学では心理学を専攻。自らインターネットでその所在を検索し、現在のBBS会へと入会した。「大学での勉強によって、僕が抱いた疑問に対する答えを少しずつ知ることができました。でも、本当に大切なのは、少年たちの立ち直り、それをどう具体的に支援するかということだと思ったんです」と大原さんは語る。

BBS会では、月数回の定例研修会、レクリエーション等のグループ活動、「ともだち活動」などを主に行っているが、特に「ともだち活動」は、犯罪や非行をした少年と文字通り「ともだち」のように触れ合い、その立ち直りを支えていく重要な活動だ。大原さんは、これまでに二人の少年を担当してきた。「一緒に食事をしたり、ゲームをしたり。担当になった時期は違いますが、どちらの少年も中学3年生でしたから、受験勉強に取り組んだこともありました」。もちろん、最初から上手にコミュニケートできていたわけではない。大原さん自身が積極的に心を開くことで、彼らも次第に関心を持ってくれるようになるのだという。「ある時、そのうちの一人が連絡をくれなくなってしまったことがあって。ちょうど彼の誕生日が近かったので、地区BBS会でバーベキューをやるから来ないかって誘ってみたんです。そうしたら、照れくさそうにしながらも来てくれた。嬉しかったですね、やっぱり」と笑顔で思い出を語ってくれた。これからの更生保護は、彼のような若い世代の輪をより大きく広げていくことにかかっているのかもしれない。


BBS会/“Big Brothers and Sisters Movement”:「兄」や「姉」のような身近な存在として少年たちと接し、相談に乗ったりしながら地域に根ざした非行防止活動を行っている青年ボランティア団体です。

この記事に関する問い合わせ先

法務省保護局更生保護振興課(03-3580-4111)