先輩職員からのメッセージ (本省職員)
係員級
民事局
才木 晴幹
才木 晴幹 (平成23年入省・法律)
(1)今の仕事はどのような内容ですか。
全国の登記所で登記申請の処理や,証明書の交付などに使用するシステムの保守・運用に関する業務を行っています。具体的には,法改正に合わせてシステムの仕様を変更したり,登記所からのシステムに関する問い合わせに回答するなどといったものです。
(2)登庁から退庁までの平均的な一日の流れを教えてください。
9:25 出勤,メールのチェック
9:45 法務局,地方法務局からの問い合わせに対する回答案の作成
10:30 開発案件の進捗状況や懸案事項の対応などについて,係内で打合せ
12:00 昼休み
13:00 法務局・地方法務局向けの事務連絡の作成
16:30 新規プログラムの動作確認(オペレーションテスト)
20:00 残務整理の後,帰宅
(3)入省後,一番思い出に残っている出来事を教えてください。
思い出に残っていることは様々ありますが,登記所で過ごした一年が最も印象的です。法務省で総合職として採用された多くの職員は採用二年目に一年又は二年間,本省を離れ,現場勤務を経験します。私は都内の登記所で一年間勤務しました。登記申請の処理やお客様の対応を実際に行い,本省ではできない経験をしましたし,その経験は本省に戻ってからも役立っています。どの部局であっても,採用後早い段階でこうした「第一線」を経験ができることが法務省に入省する魅力の一つであると感じます。
(4)社会人になってつらいことは何ですか。
社会人一年目はもちろんですが,毎年,異動直後の仕事に慣れるまでの期間はつらいです。法務省の場合,総合職で採用されて数年は,ほぼ毎年異動があり,かつ,その度に全く違った部局に異動するので,毎年一年目のような思いをしています。また,これは仕事とは直接関係ありませんが,自由になる時間が限られることも大きな変化だと思います。学生時代は,大学の授業以外は,アルバイトにサークルに旅行にと,自分の時間を自由に時間を使えますが,社会人になれば,平日は仕事で,夏休みや春休みもありませんので,やりたいけどできないことが増えたのは事実です。ただ,暇がないなりに,自由な時間をより充実させようという気持ちも生まれましたので,現在は多くの趣味に手を広げ,休日にはいろいろな場所に出かけています。
(5)実際に働いてみて,法務省のどんなところが魅力だと思いますか。
法務省では,登記制度の他にも,矯正,保護,出入国管理といった国の治安,国民の生命及び財産を守る上で欠かすことのできない制度や法律を所管しています。それゆえに仕事には常に大きな責任が伴いますが,同時に,どの部局でもやりがいを感じることもできるのではないかと思います。また,多くの省庁がそうであるように,繁忙期には帰りが遅くなることもありますが,有給休暇取得の促進など,職員のワークライフバランスを大事にする風土が法務省にはあると思いますので,多くの人にとって働きやすい職場と言えると思います。
矯正局
松岡 美里
松岡 美里(平成25年入省・法律)
(1)今の仕事はどのような内容ですか。
なかなかイメージがわきにくいとは思いますが,栄典事務という,長年,矯正職員として国家に貢献された方に叙位,叙勲を贈る事務を行っているほか,法務大臣永年勤続表彰,非常勤医師表彰,矯正局長表彰,人事院総裁賞等の職員表彰に係る事務を主に行っています。
その他,国家総合職採用に係る事務(矯正局の官庁訪問への対応,内定者への連絡等)や人事記録に係る事務も行っています。
(2)登庁から退庁までの平均的な一日の流れを教えてください。
8:45 出勤,メールチェック,決裁処理
10:00 叙位,叙勲審査書類のチェック,修正
11:00 書類の不備等があれば適宜,矯正管区に指示
12:00 昼休み(基本的には同期と地下1階で食べています)
13:00 官房人事課への書類提出及び物件受領
15:00 資料室で過去の資料探し
17:30 各種決裁起案
22:00 残務整理の後,帰宅
(3)入省後,一番思い出に残っている出来事を教えてください。
栄典や表彰など,基本的に人に喜んでいただける仕事をしているので,嫌な気持ちになることはありません。
また,矯正管区の担当者(私よりもずっと先輩職員ですが)とは日頃から密に連絡をとる必要があり,不備があれば指示をしたり,問合せには担当者として責任を持って回答しなければならないため,責任とともにやりがいを感じています。
それだけでなく,困ったときは相談をすることもありますので,大変勉強になっています。
(4)社会人になってつらいことは何ですか。
平日に自由な時間が取りにくいことです。
時期や状況にもよりますが,平日は早く帰れないことが多く,翌日も仕事があるので家に帰ってすぐ寝ることになりがちです。
しかし,たまに早く帰れると同期と飲みに行ったり,カラオケに行ったりするので,そのようなときは平日に時間があることの有り難みをしみじみと感じています。
(5)実際に働いてみて,法務省のどんなところが魅力だと思いますか。
法務省の職員には,柔らく,そして熱い人が多いと感じています。
また,仕事に対する姿勢もとても真剣で見習うべき先輩方がたくさんおられます。
一年目で分からないことも多く,気が回るほうでもないので御迷惑をお掛けしていますが,温かく見守っていただき,よく気に掛けていただいています。とても働きやすい職場だと思います。
保護局

油川 禎之
油川 禎之 (平成25年入省・法律)
(1)今の仕事はどのような内容ですか。
地域活動推進係では,我が国の更生保護制度に欠かせない保護司,更生保護女性会,BBS会などの各種ボランティア団体等との連絡調整や同団体の組織強化,犯罪予防活動の一環として法務省が主唱している“社会を明るくする運動”の企画・運営等を行っています。
具体的には,更生保護ボランティアに関する各種統計のとりまとめや,民間企業や団体に“社会を明るくする運動”への協力を依頼したり,法務大臣感謝状贈呈式,作文コンテストの企画・運営を行ったりしています。最近では,更生保護はなぜ必要なのかをより多くの方々に知っていただくために,啓発用の資料(チラシ)の企画に取り組んでいます。
(2)登庁から退庁までの平均的な一日の流れを教えてください。
9:10 出勤,メールのチェック
10:00 青少年関連施策など,各種照会に回報
11:00 更生保護ボランティア団体と“社会を明るくする運動”関係について打ち合わせ
12:00 昼休み
13:00 打ち合わせで出た質問に対してメールで回報
14:00 係内で企画業務について方針を打ち合わせ
15:30 ホームページ等に掲載する原稿の作成・決裁
17:00 更生保護ボランティアに関する統計のとりまとめ作業
18:15 残務整理の後,退庁
(3)入省後,一番思い出に残っている出来事を教えてください。
“社会を明るくする運動”では毎年,様々な民間の企業・団体に協力を依頼しているのですが,入省してすぐに,民間の方に同運動の趣旨や更生保護について説明する機会をいただけたことが印象に残っています。特に,その方から「これは必要な制度ですね。」と,自分の説明を理解していただけたときは凄く嬉しかったです。法務省の魅力の一つに,入省してすぐに経験を積むことができることがあると思います。
(4)社会人になってつらいことは何ですか。
つらいことでもあり,逆にやりがいでもありますが,責任を持つことです。小さな仕事の失敗でも,自分だけならともかく,職場全体に迷惑をかけることもあります。特に,入省間もない時は,仕事のやり方が全く分からないので大変でした。しかし,上司や先輩職員の方々に支えていただきながらも,その仕事をやり遂げたときは大きな達成感を味わうことができました。
(5)実際に働いてみて,法務省のどんなところが魅力だと思いますか。
「人」と真剣に向かい合っているところです。
どのようにすれば保護観察対象者が立ち直ってくれるのか,どうすれば保護司等のボランティアを支援することができるのか,日々真剣に「人」と向かい合っています。
そして,一緒に悩み考え,喜んでくれる先輩職員や同期の仲間がいます。
法務省は人として成長できる職場だと思います。
入国管理局

石川 豊
石川 豊 (平成25年入省・法律)
(1)今の仕事はどのような内容ですか。
在留カード等発行システム等の電算システムの運用及び維持管理に関する事務,特に,市区町村に設置する情報連携端末及び窓口用端末の運用及び維持管理に関する事務を担っています。
具体的には,市区町村との中長期在留者等に係る情報連携システムに関する電話等での問い合わせの対応,関係課室からの照会に対する回答の起案及びシステム改修等に関する関係業者との打合せ等を行っています。
(2)登庁から退庁までの平均的な一日の流れを教えてください。
8:50 出勤,メールのチェック,市区町村からの問い合わせ対応(18時頃まで随時)
9:30 市区町村への事務連絡案及び関係資料の作成
12:00 昼休み
13:00 関係課室からの照会に対する回答の起案
15:00 関係業者との打合せ
17:30 サーバのデータ更新作業
18:30 市区町村からのよくある問い合わせのまとめの作成
21:00 残務整理の後,帰宅
(3)入省後,一番思い出に残っている出来事を教えてください。
入省後比較的早い段階で,私が起案した事務連絡を全国に1742ある市区町村へ通知したことです。
現在は,事務連絡等の閲覧状況を確認することができるので,通知直後から閲覧数が増えていくことに驚きました。全国のすべての市区町村の担当者が,私が起案した事務連絡をみていると思うと,「すごいことしてるな」と思いました。
(4)社会人になってつらいことは何ですか。
学生と比べて自由な時間が少ないことです。
平日はもちろん,自由にできる時間が少ないですし,休日,特に土曜日は疲れをとるために1日寝て過ごすということが多いです。また,日曜日には意識的になるべく外に出かけるようにしているのですが,夕方頃には,翌日からの仕事のことを考えるようになります。
仕事がある平日は充実しているので,休日もより充実させたいと思っています。
(5)実際に働いてみて,法務省のどんなところが魅力だと思いますか。
全国から集まってきた素晴らしい人たちと一緒に働けることです。
私が配属されている入国管理局においては,全国にある地方局,支局及び出張所等からいわゆる現場のことをよく知っている優秀な人材が集まっています。
私はまだ現場経験がなく,現場のことがよくわからないのですが,全国から集まってきた先輩方に懇切丁寧に教えてもらいながら仕事をしています。
※ 執筆者の役職は,平成26年1月30日現在です。