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総合職内定者からのメッセージ<事務系・人間科学>

民事局内定者

総合職(法律)・男性


宮城県蔵王山頂火口湖にて

◆法務省を選んだ理由や決め手は?
理由の1点目は、民法などの民事基本法制の整備を通して、国民の権利と財産を守ることにやりがいを感じたこと。2点目は、行政法の判例を勉強するなかで、国側として訴訟に関与する重役の一端を担えることに魅力を感じたことです。このように法制度を整備しつつ、訴訟にも関与し、人権擁護活動をも担うなど法律面における幅広いフィールドは法務省民事局(民事、訟務、人権擁護局一括採用)の強みであると思います。
ここまで真面目なお話をしましたが、最後の決め手は職員の方々の雰囲気が私とマッチしていたことが大きかったです。

◆1次試験の受験対策
私は大学3年の4月から勉強を開始しました。6月までに憲法、9月までに民法、12月までに行政法に取り組み、年末から1月にかけて、いわゆるサブ科目(刑法・労働法・財政学)に取り組みました。教養科目は数的処理を年間を通して毎日平均1~2時間取り組んでいました。
私の勉強法は極めて単純です。それはコレと決めた一冊の問題集を何周も解き続けることです。その際、解説文も読み込み、他人に解説できるよう意識していました。同じ問題集をひたすら解き続けるだけですので、毎日の勉強法に迷いは生まれませんでした。

◆2次試験の受験対策
専門記述対策は1次試験の択一をほぼ完璧にすることから始まります。そのため、私が記述対策に触れ出したのは大学3年の2月でした。憲法と民法はいわゆる論証集を読み込みつつ、実際の事例問題でどのように当てはめられているかを繰り返し確認していました。行政法は過去問10年分を参照すれば分かるように、問われ方がほぼ数パターンに限られるので重要な論証をノートに書き出して覚えていました。人事院面接は面接カードを中心に自分の過去を振り返り、なるべく簡潔に答えられるように2回模擬面接を実施してから本番に臨みました。

◆官庁訪問の対策
まずは法務省の施策を知ることが重要です。参照した資料は主に総合職入省案内、秘書課編集の全体パンフレット、民事局編集の法務局パンフレットです。特に本省民事局志望の方は、法務局パンフレットを熟読することをおすすめします。なぜなら、法務局は民事局の地方支分部局であり、施策内容に密接な関係を持つからです。
次にいわゆるガクチカも含め、聞かれたことに対し簡潔に答える練習をしておくことです。面接はあくまでもコミュニケーションであり、用意していた回答をスピーチする場ではないと認識することが重要と感じています。

◆法務省の官庁訪問で印象に残っていること
面接官の方々が温かい雰囲気を作ってくださったことです。官庁訪問は最後の山場でもあり、緊張感溢れる空間です。その中でも、訪問者は自分の想いや考えを簡潔に伝えなければなりません。そうした訪問者の心情に寄り添った面接であったと感じています。
さらに一日あたりの省内滞在時間が短かかったことが印象的です。集合時間が午後のクールもあるなど、連日の官庁訪問で疲労を感じていた私にとってはとても有り難いことでした。そうした配慮も含め、法務省は訪問者に寄り添った官庁であると言えます。

◆受験期から内定までを振り返って
受験勉強を始めてから内定までは楽しいことよりも辛いことの方が多い1年であったと感じています。勉強開始当初は淡々とこなしていたものの、3年生の10月頃から数的処理が解けないことに焦り、範囲の広い人文・自然科学の勉強法に悩みはじめました。こうした教養科目に不安を感じ続けながら2月、3月を迎え、さらに民間企業志望者が内々定を貰いはじめた直前期はとても辛かったことを覚えています。それでも、諦めずに内定まで走り続けられたのは周囲の支えと公務員になりたいという強い想いがあったからだと思います。

◆法務省志望者へのメッセージ
試験勉強や官庁訪問準備で精神的に辛い思いを抱えながら、このメッセージにたどり着いた人もいることでしょう。公務員試験は非常に長丁場のため焦りや不安、そして周囲の環境に怒りを感じることもあるでしょう。そんな時こそ、一旦立ち止まり美味しいものを食べに行ってみたり、外の空気を吸ってコーヒーでも飲みながら空を見上げてみたりしてください。きっと気持ちがリフレッシュし、充電されるはずです。
私は公務員試験を経験した一介の学生であり偉そうな事は言えませんが、皆さんの力に少しでもなれたら幸いです。
 

総合職(法律)・女性


 旅行が好きで、この前は長崎と福岡に行きました!

◆法務省を選んだ理由や決め手は?
大学で法律相談部として活動していた際に遺言書作成や相続に関する相談を多くお受けした経験から、民事局の所掌事務に関心を持ちました。また、自筆証書遺言書保管制度や相続土地国庫帰属制度、民事訴訟手続のデジタル化のように、国民のニーズを踏まえた新しい法制度を整備できる点に魅力を感じました。登記・戸籍をはじめとする民事局の所掌事務を通じて、人が生まれてから一生を終えるまで安心して暮らすことのできる社会を実現したいと考えたことが、法務省民事局を選んだ決め手となりました。

◆1次試験の受験対策
1次試験の約1年前から大学の学内講座で試験対策を始めました。他の公務員試験も併願していたため科目数が多かったのですが、年内に憲法・民法・行政法・経済学・数的処理等の基本科目を固め、年明けからその他の科目の学習を始めました。得点源だった法律科目と苦手だった数的処理は、毎日必ず触れるよう心がけていました。直前期には、2日で全教科を一周するサイクル(1日目:民法(1)・憲法・ミクロ経済学・学系科目(1)・人文科学、2日目:民法(2)・行政法・マクロ経済学・学系科目(2)・自然科学)で勉強していました。

◆2次試験の受験対策
専門記述では憲法・民法・行政法を選択しました。1次試験の勉強の時から、予備校のテキストを通読して基本的な知識を習得し、1次試験後は過去問と予備校の模範答案を読み込んで、答案構成や趣旨・規範を勉強しました。私は2次試験の対策を始めるのが遅かったためインプット中心の勉強になりましたが、余裕をもって試験対策を始められている方は、自分で答案を作成して予備校の先生やロースクール志望の友人に添削してもらうことで、足りていない知識を補充していくと良いと思います。

◆官庁訪問の対策
官庁訪問期間前は、採用・広報パンフレットや法務省のHPを見て志望局の業務や力を入れている施策について情報収集し、面接カードを作成しました。また、部活動で市民の方から法律相談を受ける中で問題に感じていた点や、どうすればそれを改善できるかについて自分なりに考えをまとめたうえで官庁訪問に臨みました。官庁訪問期間中は各クールの面接で得た新しい発見や学びをノートに書き留めておき、次クールの面接では、学んだ事を活かしてより成長した自分を見てもらえるよう努めました。

◆法務省の官庁訪問で印象に残っていること
法務省職員の方は温かくて落ち着いた人柄の方が多かったことが印象的でした。面接前、待合室で緊張していた私に採用担当の方が優しく話しかけてくださったおかげで、緊張がほぐれリラックスして面接を受けることができました。また、面接では想定外の質問に面食らってしまうこともあったのですが、言葉に詰まりながらも自身の考えを率直に答えると、面接官の方が興味を持って聞いてくださって嬉しかったことを覚えています。

◆受験期から内定までを振り返って
試験が近づくにつれ、まだ出来ていない部分が目に付いてしんどくなることもありましたが、尊敬している方の「今頑張っておけば未来の自分が喜んでいるかもしれない」という言葉を胸に、筆記試験から官庁訪問まで諦めず取り組み続けました。併願していた他の公務員試験もすべて受験し、どこを選ぶか最後まで悩みましたが、一番作り込まずに自然体の自分で面接を受けることができ、その素の自分を評価してもらえた法務省で働きたいと考えました。

◆法務省志望者へのメッセージ
公務員試験は長期戦ですが、その分、自分自身と向き合って「自分が本当にやりたいことは何か」を見つめ直す機会になると思います。行き詰まったときは適度に息抜きし、悩んだときは家族・友人・先輩・予備校の先生に沢山相談しながら頑張ってください。最後までやり遂げて、最後の最後に自分で決めた進路であればあとからも後悔がないと思います。皆さんが納得のいく進路を選ぶことができるよう、心から応援しております。
 

矯正局(事務系)内定者

総合職(法律)・男性


富士山登頂時の写真

◆法務省を選んだ理由や決め手は?
私は大学の刑事政策の授業を通して、刑罰の目的が犯罪の抑止・予防にあることを学び、日本の再犯者率の高さに問題意識を持つようになりました。また、公共政策を専攻し、官民連携の手法やその重要性を学びました。そして近年、矯正局では「開かれた矯正」として外との繋がりを大切にする矯正行政を志向しており、私もその一員として更生に向けた支援や、再犯防止のための法施策の立案等の取り組みに携わることを通じて、未来の潜在的な加害者・被害者を少しでも多く未然に救いたいと考え、志望しました。

◆1次試験の受験対策
1次試験の1年ほど前から、公務員予備校で学習を始めました。範囲が広い民法から勉強をはじめ、配点が高く2次試験にもつながる法律科目を中心に学習を進めました。過去問を解く際には、なぜその肢が不正解になるのか、理由まで確認するようにしていました。教養試験は科目や範囲を絞って効率的に学習するようにしていました。また、公務員試験は長期戦なので、週に1度は趣味などでリフレッシュする日を作っていました。また、通学する際は参考書を片手に駅まで歩くなど、すきま時間を徹底的に有効活用していました。

◆2次試験の受験対策
1次試験後から本格的に学習を始めました。限られた期間でしたので、各問に対して完璧な答案を作成するのではなく、模範解答を読み込み、論文の書き方を覚えると同時に、論点と解答の流れのみを整理したノートを作成しました。試験当日までそのノートを活用し、自分の言葉で人に説明できるまで知識の定着を図りました。面接試験対策については、面接カードを何回か添削してもらい、模擬面接に積極的に参加して、聞かれたことに簡潔に答える練習をしていました。

◆官庁訪問の対策
なぜ法務省で働きたいのか、なぜ矯正局なのか、といったように「なぜ」を意識して自己分析を行い、面接カードから想定される質問を予想し、それに対する回答を用意していました。また、刑事政策や矯正関連の本を何冊か読んで知識を補っていました。面接本番では自然体で話すように意識して、分からないことは正直に分からないと答えていました。さらに面接終わりには積極的に質問を行い、1度の面接でより多く吸収できるように努めていました。

◆法務省の官庁訪問で印象に残っていること
面接前に採用担当の方が積極的に話しかけてくださるなど、職員の方々が親身になって対応してくださり、リラックスして面接に臨めたことが印象に残っています。また、職員の方々がいち学生の意見にも耳を傾けてくださり、私の意見を踏まえたうえで、否定するのではなく、違う視点から質問を投げかけて下さったのでとても勉強になりました。そして官庁訪問を通して職員の方の熱意を感じ、私もこの人たちと一緒に同じ志をもって働きたいと強く思うようになりました。

◆受験期から内定までを振り返って
人は1人では生きていけないということを改めて実感することができた期間でした。試験勉強に打ち込める環境があり、辛い時期を乗り越えて内定まで辿り着くことができたのは、ひとえに家族の支えがあったからです。そして、私も誰かを支える側になりたいと思うようになりました。また、何事も楽しむ意識を持って取り組めたのが功を奏したと思います。もちろん辛い思いをした日もありましたが、今振り返ると、目標に向かってがむしゃらに取り組んでいた日々は充実したものでした。

◆法務省志望者へのメッセージ
就職活動は様々な選択肢が与えられているが故に、進路に迷うことが多いと思います。また、試験問題のように正解があるわけではありません。ただ、だからこそどの道に進むかより、選んだ道でどのように働くかが大切なのではないでしょうか。また、全員が初めから崇高な理念をもって働きはじめるわけではないと思います。少しでも法務省の仕事に興味をもってもらえたら、是非、進路の一つとして考えてみて下さい。将来、同じ職場で働ける日がくれば嬉しい限りです。

総合職(法律)・女性


大学の帰りに散歩しに行った嵐山での一枚

◆法務省を選んだ理由や決め手は?
もともと障がい者福祉への関心が強く、 福祉の環境を変えていきたい思いがありました。その為、その実現に向けて国家総合職職員を目指すとともに、各省庁の福祉との繋がりに注目しました。そのなかで、法務省の直面する課題や掲げる政策は、自身が想像していた以上に福祉との繋がりが強く、かつ深刻である事に印象を受けました。(知的障がいを有する受刑者の増加など)
そうした課題に自らが携わり、支援をしたいと思うと同時に、人の更生に関わる上で自身の「人間力」は最大限に発揮できると感じ、法務省を志望するに至りました。

◆1次試験の受験対策
暗記が比較的得意なので、法律や暗記系の科目を強みにするための対策をしました。法律の分野は触れた事が無かった為、まずは基礎的知識を固めるベく、参考書や動画の他に学内の法学部の授業を受講するなどして法律の仕組みを理解していきました。判例については、内容を単に覚えるだけでなく、一度自分でも”その状況だと誰が守られるべきか”をイメージし、感覚的な部分も強化していきました。暗記系に関しては、通学時や就寝前などの時間を活用し、”自分の言葉で人に説明できるようになる”ことを目標に、インプットしていきました。

◆2次試験の受験対策
法律区分での受験でしたので、記述式試験は憲法・民法・公共政策を選択すると決めていました。対策としては一次試験対策の延長で、問いに対して判例で対応できるように、判例の各重要なワードから覚えていきました。最終的には、練習問題を解く中で、その問いからキーワードを見つけだし、自身の記憶していた単語とマッチさせることで判例まで導き出せるように、練習をしました。面接試験の対策については、アピールしたいことは定まっていたので、あとは緊張しすぎないように多くの人と面接練習することで面接に慣れるようにしました。

◆官庁訪問の対策
官庁研究に関しては、業務説明会への参加やパンフレット・HPからの情報収集、各省庁が開設しているYoutubeチャンネルの視聴等を通じて、政策や業務内容への知識を深めていきました。そこで、自身の目標や総合職として取り組みたいことが、その志望する官庁の掲げる政策とどのように関係しているのかを常にイメージしていました。
また、官庁訪問時の面接対策としては、長時間に及ぶ面接もある中で、どのような質問が来ても悔いの残らない回答が出来るように、時間をかけて多角的に自己分析をしました。

◆法務省の官庁訪問で印象に残っていること
官庁訪問で印象に残っていることは、職員の方の「あたたかさ」です。面接前は優しく声をかけて緊張を和らげてくださり、面接時はしっかりと頷いてお話を聞いてくださる職員さんの姿が非常に印象的でした。最初の面接で、職員の方から「この職場は優しい人が多い」とお聞きしていましたが、その環境を実際に体感したことで、自身も”この場所で思いやりをもって働きたい”と思いが強まっていきました。そして、最終面接まで、緊張しつつもありのままの自分で挑むことが出来たのは、そうした優しい雰囲気に安心感を覚えたからだと思います。

◆受験期から内定までを振り返って
受験期から内定までの期間は、毎日やるべきことに追われ、頭も身体も追いつかない状態で必死に就職活動を進めていましたが、今思い返すとあっという間の日々だったと感じています。しかし、非常に濃く、緊張の反面どこか楽しく、就職活動において自身が最も成長した時期でもありました。特に官庁訪問時は、自身のこれまで抱いてきた強い意志や思いを面接でアピールしたり、実際に職員の方に業務についてお話をお聞きするなかで、価値観も大きく変化し、非常に多くの刺激を受けました。

◆法務省志望者へのメッセージ
様々な思いを抱いて就職活動をされているかと思いますが、その思いを最後まで信じつづけることが就職活動においては大事だと私は思っています。なぜなら、色々な情報が入ってくるなかで「本当に自分がしたいこと」と「なぜそこを目指すのか」が明確に軸になっていると、後にそれが自分の最大の武器になると自身の経験を通じて感じたからです。受験期は、不安や緊張がこみあげてきて、気持ちが落ち着かないこともあるかもしれませんが、どこかのタイミングでご自身としっかり向き合ってみて、納得のいく進路選択をして欲しいと思います。

矯正局(人間科学)内定者

総合職(人間科学(大卒))・男性


黒部峡谷鉄道の終点の欅平で撮りました

◆法務省を選んだ理由や決め手は?
私は心理学を活かして悩みを抱える人の支援をしたいと考えていた中で、非行や犯罪に至った人を鑑別し当事者の特性や背景を理解して更生に活かす「心理技官」という仕事を知りました。特に矯正局では、矯正に関する政策の企画・立案や矯正プログラムの作成といったマクロな業務にも携われるため、総合職での採用を志望しました。決め手となったのは、非行少年や犯罪者に対する矯正処遇は、その当事者だけでなく、ひいては国家全体の安全・利益にも繋がるという点でした。また、入省後の研修制度が充実している点も魅力的に感じました。

◆1次試験の受験対策
一次試験では、特に専門科目の勉強に力を入れました。心理学は、公務員講座の授業や大学の講義などで学習を進めつつ、過去問題集を繰り返し解くことで知識の定着を図りました。具体的には、問題の各選択肢のどの部分が間違っているのかを全て吟味してノートに書き出し、その後答え合わせをして正しい内容を理解・記憶することを徹底的に行っていました。また、社会学や教育学については、約10年分の過去問を繰り返し解くことを中心的に行いました。この勉強を続けた結果、本番の専門多肢式では9割の得点を取ることができました。

◆2次試験の受験対策
政策論文は、与えられた資料を効果的に使って自身の意見を書くことが最も重要だと考え、資料の読解力と文章の記述力の強化に力を入れました。専門記述(心理学)は、簡潔で分かりやすい文章を制限時間内で書き上げることを意識して記述練習に取り組み、作成した文章を大学の先生や友人に読んでもらい様々なアドバイスをいただきました。また、研究計画の記述対策として、デザインごとに解答の雛形を作成していました。人事院面接では、自身の志望動機を明確にするとともに、大学時代の経験とリンクさせて考えておくことを重視しました。

◆官庁訪問の対策
官庁訪問の対策としては、志望動機と志望度の強さをどのように効果的に伝えるかということを最も意識しました。具体的には、法務省の求める人物像と自己の性格特徴との関連を明確にしておくことや、これまでの人生経験から法務省で働きたいと思うようになった一連の過程を簡潔に伝えられるようにすることなどに取り組みました。また、白書だけでなく刑政や矯正研究にも目を通すことで法務省の最新の動向を掴み、そこから生じた疑問はノートにまとめておいて官庁訪問の際に質問できるように準備していました。

◆法務省の官庁訪問で印象に残っていること
官庁訪問は4つのクールに分かれていましたが、特に第1クール(職員の方2名との面談)が最も印象に残っています。最初の面接ということもあって緊張していましたが、職員の方が柔和な表情や親切な応対で私の志望動機や考え方を引き出してくださりました。また、法務省での勤務に対する不安や施策に関する疑問を解消する機会も設けてくださり、より「矯正」に対する興味や「働きたい」という意欲が強まったことを覚えています。第1クールでの経験あって、その後の官庁訪問には非常にリラックスした状態で臨むことができました。

◆受験期から内定までを振り返って
心理技官を志して勉強を始めたのは大学2年の冬で、総合職での採用を目指すと決心したのは大学3年の夏でした。今こうして振り返ると、約1年半もの間勉強を続けてこられたのは、本当に多くの人に支えてもらったからだと強く思います。私は正直「国家総合職は高望みである」と心の何処かで思っていましたが、周囲の人の「大丈夫!」の言葉に何度も支えられ、最後まで諦めずに走り切ることができました。支えてくださった皆様への感謝の気持ちを決して忘れることなく、今後の仕事に勤しんでいきたいと思います。

◆法務省志望者へのメッセージ
公務員受験は、友人が大学生活を謳歌している頃に勉強を始め、友人の就活が終わった頃はまだ試験真っ只中(あるいは結果待ち?)となることが予想されるため、精神的に非常に大変だと思います。しかし、努力は必ず実ると信じて勉強を続ければ、きっとあなたの望んでいる未来が拓けてきます。ただ、勉強に追われすぎるのではなく、時には息抜きをすることも非常に大切です。かくいう私も、お出かけや外食、遠方への旅行に何度も行っていました。皆様の積み重ねられた努力が大輪の花を咲かせることを、陰ながら祈願しております!

※写真は黒部峡谷鉄道の終点である欅平で撮りました。富山は自然が豊かで食べ物も美味しく、充実した学生生活を送ることができました。

総合職(人間科学(院卒))・女性


月1のご褒美パフェです

◆法務省を選んだ理由や決め手は?
罪を犯してしまった人の更生を信じ立ち直りを支えたいと考え、志望しました。インターンシップで訪れた少年院において、「少年と共に成長する」という信念のもと、法務教官の先生方が厳しくも温かく支援を行っている姿を見て感銘を受け、自分もそのように矯正教育に貢献したいと考えました。また、社会全体の矯正教育に対する理解がまだ深くないと感じており、矯正局で社会復帰プログラムの充実や啓発事業の促進を行うことで、「犯罪や非行をした者がRE-ENTRY出来る社会」の実現に携わりたいと考えています。

◆1次試験の受験対策
試験勉強を始めた時期が遅かったため、専門科目である心理学を中心に筆記試験対策を行いました。心理学は専攻だったものの知らない知識や実験も多く、解けなかった問題をコピーしてオリジナルの対策ノートを作成し復習しました。教養科目では、時間が限られていたため苦手な範囲を克服することよりも、得意な科目では落とさず確実に点を取ることに重点を置いて勉強していました。多くの問題を解くというよりも、同じ問題を何度も繰り返し解き直して確実に解けるようにすることで、本番への自信をつけました。

◆2次試験の受験対策
専門記述試験・政策課題討議の対策は、1次試験後に始めました。専門記述試験では心理学を選択しました。最初は過去問を見ても難しく自力で解くことが出来なかったため、模範解答を読みながら知識を蓄えたり、解答の形式に慣れたりすることから始めました。また、他の試験区分の過去問から類似問題が出ることもあるため、そちらの出題傾向も把握し苦手な問題は対策を取りました。政策課題討議については、隙間時間に時事問題の本を読み慣れ親しむだけでなく、予め解答をどのように作成するか文章の構成手順を確認して臨みました。

◆官庁訪問の対策
官庁訪問の対策としては、自分の伝えたいことを余すことなく伝えることに注力しました。面接後に言い忘れたことや悔いを絶対に残さないという気持ちで、さらっとした言葉で端的に話すのではなく、ゆっくりでも自分の熱意を伝えることを念頭に面接に臨んでいました。面接が1つ進む度に、友人や学内のキャリアセンターなど多くの人に相談し様々な視点からのアドバイスをいただきながら、何度も練習してブラッシュアップを重ねました。また、法務省の採用パンフレットやHP・犯罪白書を読み、政策などについての理解を深めました。

◆法務省の官庁訪問で印象に残っていること
官庁訪問においては、全ての面接を通して、職員の方々がとても和やかな雰囲気の中面接をしてくださったことが印象に残っています。対面での面接の際には、案内をしてくださった方が「頑張ってください」とにこやかに話しかけてくださり、励みとなったことを覚えています。面接の中でも、単なる評価だけではなく、私個人の意見や価値観を尊重して話を聞いてくださる雰囲気があり、面接を進むにつれてより「法務省で働きたい、一緒に仕事をしたい」という気持ちが強まりました。

◆受験期から内定までを振り返って
受験期から内定をいただくまでは、スケジュールがとても忙しくあっという間だったように思います。当初は総合職は高いハードルであったため、チャレンジでの受験でもありました。しかし、2次試験、官庁訪問と進むことが出来、総合職について理解を深めたり実際の職員の方とお会いしてお話させていただいたりする中で、「私もここで働きたい」という気持ちが強まっていきました。また、内定をいただくまでに、何度も何故自分が法務教官の職を志したのか丁寧に再確認する機会となり、初心に帰れたと感じています。

◆法務省志望者へのメッセージ
私は院生であったため、周りは就活をまだ始めおらず、修士論文も本腰という時期に、総合職の試験を受け続けることが大変な時もありました。同じく総合職を受けた友人に支えてもらったからこそ、乗り切ることが出来たと思っています。公務員試験は長期戦で疲れてしまう時もあると思いますが、仲間と情報共有しつつ存分に人に頼って、ご褒美も挟みながら試験対策をするのがいいのかなと感じました。積み重ねてきた努力は必ず自信に繋がりますので、体に気を付けて頑張ってください。皆さんが望む進路に進めるよう、心より応援しています。

保護局(事務系)内定者

総合職(行政)・男性


◆法務省を選んだ理由や決め手は?
大学で少年非行を扱うゼミに入り、また非行を犯した少年の更生支援にボランティアとして、関わる中で犯罪者の立ち直りを支援する法務省保護局を志望しました。類似の職種もあり、悩みもありましたが、自身の法律という専攻と転勤の頻度、官庁訪問で伺ったときに職員の方々が丁寧に対応していただいたことなどをふまえ、最終的に決定しました。

◆1次試験の受験対策
院卒行政区分で受験をしました。倍率が低かったこともあり、最低限の対策にとどめました。具体的には、配点比率の高い数的処理の分野について、典型題を繰り返し解き、そのような問題が正確かつ素早く解けるようトレーニングをしました。逆に、数的処理の中でも難易度の高い問題についてはほとんど対策はしませんでした。数的処理以外の出題分野についてもほとんど対策は行いませんでした。

◆2次試験の受験対策
自身が法科大学院出身であることもあり、法律科目については新たに特別な対策をとることはあまりしませんでした。ただし、過去の出題分野を確認し、法科大学院教育では手薄になりがちな、憲法の統治分野と行政法の行政事件訴訟法と行政事件手続法以外の分野については、問われたときに最低限の答案が書けるように対策をしました。

◆官庁訪問の対策
関係する白書を読み、また適宜行われる保護局の説明会に参加し、保護行政についての理解を深めました。また、自分の経験や性格が、保護局を志望した理由にどのように結びつくのか、保護局で仕事をするうえでどのように活かせるかを面接官に納得してもらえるように、友人などに協力してもらって、本番を模した面接練習を行いました。

◆法務省の官庁訪問で印象に残っていること
他の訪問先が長時間、受験生を拘束することが多いなか、短時間の面接で終了することが印象的でした。また、面接が開始する前に、保護局職員の方が、軽く雑談をしてくださり、緊張をほぐしてくださいました。また、面接終了後に、不安に思っている点について相談する時間をとっていただき、こちらの質問に自身の経験、意見を交えながら丁寧に回答してくださったのが印象的でした。

◆受験期から内定までを振り返って
受験期から内定まではかなり長いプロセスであり、途中で心が折れそうになることもありました。それでも、自分が今まで経験してきたこと、将来何をしたいかということをそのたびに思い出し、自分を奮い立たせていました。これから就職活動をされる皆様も、苦しい瞬間はあるかと思いますが、自身の将来を思い描き、粘り強くチャレンジしていただければと思います。

◆法務省志望者へのメッセージ
法務省総合職の特徴は、採用が局別にわかれており、専門性が高められる点にあると思います。また、霞が関にとどまらず、様々なフィールドで活躍する機会が与えられており、他省庁でいうところの総合職だけでなく、一般職や専門職としての側面もあるように感じています。そのため、幅広く法務行政に関心のある方は、ぜひ積極的にチャレンジしていただければと思います。このメッセージを読んでくださった皆様と共に働くことができる日を楽しみにしております!

総合職(法律)・男性


夏休みに自転車で日本縦断したときの写真

◆法務省を選んだ理由や決め手は?
元々刑事司法に興味があったのですが、大学の授業で刑事政策について学び、犯罪をしてしまった人は本人の問題だけでなく、家庭や就労環境にも問題を抱えていることを知りました。そこで、犯罪をした人を咎めるだけではなく、その後の社会復帰を支え、更生を支援していくことも当人にとって重要であり、ひいては再犯を防止し社会全体の利益になると思いました。そのためこの分野を所管する法務省で、社会に貢献していきたいと思い志望しました。

◆1次試験の受験対策
大学の公務員試験講座で学習をしていました。試験勉強を始めるのはかなり遅かったのですが、法学部の授業で既に憲法や民法、行政法を学んでいたので、講座の授業は知識を確認を確認する形で、問題の演習を重点的に行っていました。また、数的処理や文章理解などの教養科目の問題を解くスピードが遅かったため、過去問演習を積むことでスピードを速めたり、捨て問や解く順序などしっかりマイルールを確立することで対応していきました。

◆2次試験の受験対策
2次試験の専門試験の対策を本格的に始めたのは1次試験が終わってからでした。過去問を分析して出題予想をし、一次試験対策で得た知識を記述試験に耐えられる程度には書けるよう対策していました。また記述の答案形式に慣れておかないと、本番で設問以外の部分で時間を浪費してしまうので、書き方等しっかり準備をしていました。面接試験については、自身のことを話すのが苦手だったため講座の面接対策に積極的に参加して、面接自体に慣れるとともに、自己分析など基本的なこと重視して対策していました。

◆官庁訪問の対策
官庁訪問の対策として私は法務省の説明会には行ける限り積極的に参加して、更生保護に関する政策や知識を磨いていきました。説明会に参加する度に新しい発見があり、更生保護に対する自分の認識と、実際の法務省職員の方が抱いている認識とのずれが小さくなっているような感覚でした。また、説明会を通じて得た知識も相手に上手く伝えられなくては意味がないので、紙にまとめて言語化をしっかりすることで、分かりやすく伝えるということを意識していました。

◆法務省の官庁訪問で印象に残っていること
とても緊張しながら官庁訪問に臨んだのですが、職員の方々が親身に対応してくださり、面接中も話しやすい雰囲気を作ってくださり、自分の伝えたいことをしっかり話すことができました。また、官庁訪問では具体的な政策を聞かれると思っていましたが、保護局では、それよりも更生保護制度それ自体についてどのように考えているのかについて詳しく聞かれたことが印象に残っています。官庁訪問のときも職員の方から学ぶことが多く、非常にセンシティブで難しい分野であると同時に社会的意義のある分野であることを改めて実感しました。

◆受験期から内定までを振り返って
公務員試験に向けた勉強を始めるのが遅かったため、ただ焦っており内定を頂けるまでずっと不安と隣り合わせで辛い日々でした。そんな中でも、結局試験勉強をするしかないと思い直したり、説明会に参加することでモチベーションを保ちながら、少しづつでも前進しながら1日1日を過ごしていました。また自己分析や面接対策を通して、自分が認識できていなかった一面を知ることができたりと、この期間は自己を成長させる貴重な機会だったと感じてます。

◆法務省志望者へのメッセージ
試験勉強をしている間は先が見えないため、不安になったり心が折れそうになったりすると思いますが、結果が出るまでその不安はどうしようもないです。だからこそ、不安と上手に付き合い、不安だから勉強をして力をつけるといったポジティブな方向に持っていくことが大切だと感じます。辛くても少しずつ前進を続けて、皆さん自身が納得できる進路選択をできるよう応援しています。

※夏休みに自転車で日本縦断したときの写真です。
 日本全国の観光地を巡ったり、美味しいものを食べたりと、大変でしたけどとても楽しい思い出になりました。

保護局(人間科学)内定者

総合職(人間科学(大卒))・女性


家から往復10km程の海まで走ることでリフレッシュしていました!

◆法務省を選んだ理由や決め手は?
大学で社会福祉を学んでおり、個人と社会を繋ぐような仕事に就きたいと漠然と考えていました。そんな中、刑務所についての本を読んだ際、生きるための手段の一つとしての犯罪や、生きづらさから生じる犯罪があるということを知り、罪を犯した方と社会を繋ぐ、保護観察官になりたいと考えました。勉強をする中で、保護観察官として現場で働くだけではなく、制度の立案などにも携わりたいと考え保護局を志望しました。

◆1次試験の受験対策
1次試験の1年ほど前から予備校に通い、勉強を始めました。半年ほどで教養試験の勉強を浅く広く行い、それ以降は専門教科を深く行いながら、教養試験の問題集などを隙間時間を利用して毎日繰り返していました。新聞やネットニュースは毎日必ず目を通すようにしており、試験の1ヶ月ほど前からは公務員試験のアプリなどを利用して、時事問題対策に取り組みました。

◆2次試験の受験対策
政策試験については、文の構成や抑えておくポイントを予備校で学んだあと、2週間前程前から毎日過去問を一日一題解いていました。論述試験については、人間科学分野の時事問題と知識の問題が組み合わさって出される傾向があると思ったため、白書や統計などを読んだり、本を読んだりしてとにかく知識の量を増やすようにしました。試験直前は、一つのキーワードについて400字以上で論じられるような対策をしていました。

◆官庁訪問の対策
法務省のパンフレットやホームページをとにかく見て、法務省の理念や最近力を入れていることなどの情報収集をしました。
「官庁訪問ファイル」を作り、面接で質問をされそうなことを想定し、答えを箇条書きで書いてまとめていました。一日一日の官庁訪問の後には、反省点や面接官の方とのやり取りの中で新しく生じた考え、疑問などを記し、さらに志望理由を具体化していきました。

◆法務省の官庁訪問で印象に残っていること
職員の方々が、私の思いや考えをとても真摯に聞いてくださったことが印象に残っています。質問に対しても、とても丁寧かつ具体的に答えてくださりました。控室から面接会場に行く際も、職員の方が何気ない雑談をしてくださり、緊張をほぐしてくれたことがとても嬉しかったです。そのような職員の方々の暖かい心遣いや雰囲気のおかげで、緊張はあまりせず、むしろとても楽しみな気持ちで官庁訪問の日を迎えていました。

◆受験期から内定までを振り返って
私は初め、試験勉強を理由に様々なことを諦めていました。ですが、「ここで全てを中途半端にしたら必ず後悔する」と思い、勉強時間をうまく組み立てて、部活動やボランティアと両立し、更生保護に関わる人たちに自ら連絡を取って話を聞きに行ったりもしました。そのような、試験勉強以外の経験やフィールドワークが、面接の時の自信や説得力に繋がり、自分自身の考えや学びを深めるきっかけになったと心から実感しています。

◆法務省志望者へのメッセージ
私は保護局を志望するまで、勉強とは全く縁のない学生生活を送ってきました。そのため、勉強ができない自分が何度も嫌いになりました。ですが保護局を志望してから、勉強を通してたくさんのことを知り、様々な人と関われたことで、自分の世界が広がりました。試験には結果がつきものですが、勉強していた過程も必ず皆さんの素敵な経験に繋がると思います。皆さんが後悔なく、全てを出し切れることを心より願っております。

※勉強中のリフレッシュは、家から往復10km程の海まで走ることでした!おかげで年中日焼けしていた気がします(笑)

総合職(人間科学(院卒))・女性


大学の最寄り駅で撮影した夕焼け

◆法務省を選んだ理由や決め手は?
これまでの経験や心理学を学ぶ中で、人間は誰しも困難から立ち直る力を持っているということを強く実感しました。しかし、犯罪という困難にぶつかった人々がその力を最大限発揮するためには、当事者に加え受け入れる側である社会へのアプローチと連携が必要不可欠であると考え、司法と社会の橋渡しを担う法務省を志望しました。また、これまで学んできた心理学の知識を現場で活かしながらも、本省での政策立案やマネジメントを行うことができるという点が自分の強みに合っていると感じ、志望しました。

◆1次試験の受験対策
大学院に通いながらの試験勉強で、まとまった時間が取れない時もありましたが、数問でも日々問題を解くようにしていました。専門科目は学部時代からの貯金があったため、教養科目に多くの時間を割きました。数的処理では全ての単元を⼀通り学んだ後、⾃分の得意不得意を考え、得意な単元は応用問題も解ける状態に、反対に苦⼿な単元は基本的な問題だけは最低限解ける状態に、と⽬標をそれぞれ設定して勉強しました。また、もともと得意だった国語を活かすため、文章理解も形式に慣れることを目的に日々触れるようにしていました。

◆2次試験の受験対策
専門記述については参考書での知識のインプットと並行して、試験委員の先生方の専門を調べ、取り寄せた過去問と併せて出題されそうな分野を分析しました。また、自分の専門と親和性の高い時事は、知識と時事を絡めて論述できるよう練習しました。面接は予備校や大学の面接練習を積極的に利用し、模擬面接を重ねました。面接は対話であるということを意識しながら練習したことにより、予想外の質問を受けた時にも落ち着いて対応できる⼒が⾝についたと思います。

◆官庁訪問の対策
官庁訪問でも、意識した軸は2次試験と同様に面接は対話であるということです。自分を知ってもらうのはもちろんですが、憧れの場で働く方の貴重なご意見をお聞きできる機会であるため、学び吸収する姿勢で臨みました。また、短いスパンで面接が行われるため、その日感じたことや学んだこと、自分の気持ちや志望順位を書きだしたり人に話したりすることで随時整理していました。短い期間で気持ちを整理するのは難しく、悩むことも多かったですが、悩み考えた過程も次の面接に活かされていたのだと今では思います。

◆法務省の官庁訪問で印象に残っていること
どの局・部署の方も、温かく親身に対応してくださったことが非常に印象に残っています。緊張や不安はもちろん、迷いも抱えながら面接に通っていましたが、その迷いにも寄り添っていただき、皆さんが私の選択を尊重しようとしてくださっていることを様々な場面で感じました。次回についてのお電話や面接の待機時間といった隙間の時間に「決めるために聞いておきたいことは何でも聞いてほしい」、「この局に来てほしいのはもちろんだが、一番は悔いのない選択をしてほしい」とお声がけいただいたことは今でも鮮明に覚えています。

◆受験期から内定までを振り返って
まさか自分が国家総合職として内定を頂けるとは思っておらず、受験期の自分は今このようなメッセージを書いているとは微塵にも想像していませんでした。想像していなかったからこそ、迷い、焦り、不安になることも多くありました。ただ、それと同時に胸を張って楽しかったとも言えます。当時は試験対策や自己分析、気持ちの整理、学校生活など、目の前のことに必死でした。その日々を振り返ると、憧れが目標になり、その目標が現実味を帯びて、最後には手が届いたという一連の経験は、貴重な財産になったと思います。

◆法務省志望者へのメッセージ
焦りや不安を抱えながらこのメッセージを読んでくださっている方もいらっしゃると思います。私自身もそうでした。先が見えず不安になることもあると思いますが、今の不安や迷いと向き合っている時間は、結果に関わらず必ず自分の糧になります。振り返った時には、辛かったけれどあの時間があって良かったと言えると思います。辛いことも多いかと思いますが、皆さんが悔いのない選択をされること、そして笑顔で就職活動が終えられることを心よりお祈りしております。

※写真は、学部・院と6年間通った大学の最寄り駅で撮影した夕焼けです。
 忙しい日々の帰り道に夕焼けを見て癒された思い出があります。