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道を拓く女性達へ

法務省矯正局総務課専門官 椿(つばき)  百合子(ゆりこ)
(昭和62年採用I種・教育)
 教育学・心理学という専門領域を生かし,かつ女性が長く勤務できる職場を探したとき,当時,大学の先輩女性の活躍があった法務省は私の第一志望先となりました。矯正局に採用され,少年院に配属となって以後,他省庁に出向した2年間以外は,一貫して女子少年院における矯正教育に携わってきました。少年院は,少年の質的変化などに応じ,新たな教育の展開等取組むべき課題が多々あり,家裁や教育・福祉関係者との交流も活発で,大変やりがいを感じる職場です。また,女子矯正施設の職員は大半が女性ですので,男性に依存せず,女子職員が存分に能力を発揮していることを誇りとも考えてきました。これまでの公務員としての生活を振り返れば,“充実感”という言葉が当てはまると思います。
 現在は,矯正局総務課の人事担当部署に所属していますが,男女共同参画社会の政府方針以降,法務省が女性の登用を積極的に考えていることを実感しています。矯正局でも女性の配置を女子矯正施設に限らず,本省等のこれまで男性が占めていたポストに拡大し,家庭や育児との両立のための条件整備に配慮しています。これから採用される女子職員には,多様な職務経験の機会があり,意欲と能力に応じてより登用が進むことと思います。教育学・心理学等の専門領域での活躍はもちろんのこと,広く行政事務分野でも登用の可能性が拡がっていますので,新しい道を拓いていく女性のチャレンジに期待します。