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公正取引委員会


公正取引委員会事務総局審査局特別審査調整官
経歴
 平成15年に任官後,東京,仙台,水戸,名古屋,横浜,福岡の各地方検察庁で勤務。
 その他,法務省刑事局,司法研修所,公正取引委員会で勤務。
 また,アメリカで在外研究を経験。

公正取引委員会に出向して

公正取引委員会とは

 公正取引委員会は,独占禁止法等を執行する行政機関であり,国民生活に影響の大きい価格カルテルや談合,中小事業者等に不当に不利益をもたらす優越的地位の濫用など,社会的ニーズに対応した多様な事件に対処しています。これら事件を摘発し,排除措置命令・課徴金納付命令といった行政処分を行うだけでなく,悪質重大な価格カルテルや談合事件等については,刑事処分を求めて検事総長に告発を行います。

出向検事の職務内容

 公正取引委員会には,私を含めて4名の検事が出向しています。私は,告発に向けて,犯則調査を行う犯則審査部職員に対する指導・助言を行うとともに,検察庁との連絡調整を行っています。2名の検事は,行政調査に携わっており,事件の立件から立入検査,証拠物の精査・事情聴取,処分の決定までの各過程における指導・助言を行っており,もう1名の検事は,行政処分の取消訴訟等を見据えて処分の決定の段階から関与し,提起された取消訴訟等における指導・助言を行っています。公正取引委員会が取り扱う事件は,犯則調査でも行政調査でも,大企業等が絡むなどして社会的耳目を集める重大事件ばかりであり,大変やりがいのある職務です。4名とも任官から10年を超えており,刑事事件の捜査公判で培った能力・経験をいかして,「頼れる存在」となるべく職務に励んでいます。

出向という経験

 公正取引委員会に出向するまで,独占禁止法自体に触れたことがなく,全てが未知でした。日々,検察庁では触れることがなかった国内外の様々な業種・業界の実態に触れています。出向していなければ関心を抱くこともなかっただろう企業経済活動に対する知見・視野も広がったように思います。
 仕事のやり方など検察庁と異なることも多く,正直戸惑うこともありますが,新しい環境の中で独占禁止法等に精通した職員の方々に教えていただきながら未知の分野を開拓していく,これこそ出向の醍醐味だと思います。
 特に昨今,公正取引委員会は,デジタル市場における公正で自由な競争の確保・促進といった最先端の社会的課題に積極的かつ迅速に取り組んでおり,「躍動」しています。躍動する組織・職員から多くの刺激を受けており,これも出向ならではの得難い経験だろうと思います。

検事を志す皆さんへ

 検事イコール刑事事件だけという印象を持たれている方が多いと思いますが,現在,多くの省庁における幅広い法律分野で,「政府の法律家」として検事が活躍しています。シビアな刑事事件の捜査公判で培われた確かな事実認定力を持つ検事が人材として求められているのではないかと思います。
 皆さんも,「政府の法律家」としても活躍できる検事を目指してみてはどうでしょうか。