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新任検事


東京地方検察庁検事
経歴
 令和元年に任官後,東京地方検察庁で勤務。
 

新任検事の仕事

検事を目指したきっかけ

 私は,もともと弁護士を目指し,司法試験を受けました。
 しかし,司法試験合格後,多くの法曹に出会う中で,好きで仕方ないという様子で仕事に取り組んでいる方の多くが検事であったことから,検事に興味を持つようになりました。そして,先輩検事から話を聞き,その仕事を知るにつれて,検事になりたいという思いを強くしていき,今に至ります。
 私は,まだ,検事になって1年目の「新任検事」ですが,実際に働く中で感じたことをお伝えしたいと思います。

新任検事の仕事

 私は,現在,主に刑事裁判を担当する公判部という部署に配属され,裁判に関する業務に携わっています。
 新任検事である私は,主に立証上問題のない事件等について裁判に臨んでいるほか,先輩検事と一緒に裁判員裁判を担当したり,証人尋問を実施したりするなどして,日々,被告人に対する適正な処罰を求め,業務に励んでいます。
 毎日,多くの事件に関与しているものの,一つひとつの事件処理が,被害者や被告人の人生に影響を与えると思うと,とても緊張します。
 他方で,大変やりがいも感じています。最近,やりがいを感じたのは,被害者の証人尋問を担当した事件でした。被害について裁判で話すことで,被害者は精神的な負担も感じたと思いますが,尋問の期日後,きちんと被害のことを裁判官に伝えられて良かったと言っていただきました。一度,犯罪が起きてしまった後は,犯罪をなかったことにして,元通りの状況にすることはできません。しかし,真相を解明することが,被害者にとって,事件に区切りをつける一助になることもあるのではないかと感じました。
 また,検事の関与のあり方次第では,被告人に対しても,社会復帰支援等の適切な支援に繋げてその更生環境を整えることもできます。
 これらは,いずれも,検事という仕事の醍醐味ではないかと思います。

検察庁という組織

 もともと,検察庁は公的な組織なので,検察官一人ひとりの裁量権の範囲は狭いイメージがありました。
 しかし,実際は,新任検事であっても,大きな権限が与えられ,私が主に担当する事件については,私の意見が尊重されます。例えば,立証上問題がないとされる事件であっても,起訴後に事情が変わった事件では求刑を維持すべきか,執行猶予が見込まれる事件では被告人の社会内での処遇をどうすべきか等,様々な観点での検討が求められます。
 このような検討に際して,上司や先輩は,新任検事である私の意見を聞き,アドバイスするだけでなく,議論を重ね,最終的には私自身の判断に委ねてくださります。どれほど年次が上の検事であっても,一人の検事として私の意見に耳を傾け,議論を尽くしてくださる様子には,いつも検察庁の風通しの良さを感じています。
 また,検察事務官の皆さんも,適切な事件処理のために,新任検事に様々なアドバイスをしながら,手厚いサポートをしてくださっています。
 そして何より,検察庁で働いていて感じるのは,冒頭でもお話したとおり,周囲の検事の先輩方皆さんが,仕事に対する情熱にあふれているということです。
 検察庁でなければ,真相を究明し,適正な処罰,解決をもたらすことが出来ないという思いが,検事や検察事務官等の方々の使命感や一体感に繋がっているのではないかと感じています。
 
 皆さんに,検事として,お会いできる日を心から楽しみにしています。