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検事外部派遣


大阪地方検察庁検事
経歴
 平成20年に任官後,東京,名古屋,福岡,大阪,岡山,岐阜の各地方検察庁で勤務。

 その他,国立研究開発法人情報通信研究機構に派遣。

国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)への派遣

 国立研究開発法人情報通信研究機構(以下「NICT」と言います。)は,情報通信分野を専門とする我が国唯一の公的研究機関であり,私が派遣されているのは,そのNICTにあるサイバーセキュリティ研究所サイバーセキュリティ研究室です。
 近年,情報通信技術は,私たちの生活になくてはならないものとなっています。スマートフォンやPCがない生活はもはや考えられないと思いますし,身のまわりのあらゆるモノがネットワークにつながるIoT (Internet of Things)環境が構築され,様々なサービスが提供されています。
 情報通信技術によって私たちの生活が豊かになる一方で,これを悪用する者もいます。そこで,巧妙かつ複雑化するサイバー攻撃や,普及するIoT等への未知の脅威に対応するため,サイバーセキュリティ技術の研究開発を行っているのが,サイバーセキュリティ研究室です。
 私は,サイバーセキュリティ研究室において,日々,サイバーセキュリティ技術の習得を目指して研鑽を積むとともに,サイバーセキュリティ分野における法的課題の調査・検討を行っています。

専門的知見の必要性

 警察によるサイバー犯罪の検挙件数は年々増加しています。件数の増加だけでなく,サイバー犯罪の中には,非常に高度な知識,技術を用いたものもあり,そのような事件では,犯人の特定や全容解明に困難を伴います。
 検事は,高度な知識,技術が用いられた複雑困難な事件に対しても,的確に捜査を行い,真相を解明して処分を決しなければなりません。もちろん専門家の協力も得るのですが,専門家からお話を伺う前提として,また,自ら証拠を吟味し,被疑者を取り調べるためにも,検事自身がその分野について十分に理解していることが必要となります。

 私は,この外部派遣研修で得られたサイバーセキュリティに関する知識,技術を,今後の捜査・公判活動に広くいかしていきたいと考えています。

おわりに

 私は,元々はサイバーセキュリティに関する知識はほとんどありませんでした。しかし,サイバーセキュリティ研究室への外部派遣研修によって,専門的な知識,技術を身に付けることができました。また,検察庁とは違った組織で過ごしたことで,様々な違いを発見し,感じることも多く,非常に視野が広がりました。
 多様化,複雑化する犯罪に対応するためには,多くの検事が,幅広い視野,識見及び様々な分野の専門的知見を持っていることが必要だと思います。
 検察庁では,今すでに身に付けている専門性を更に磨くこともできますし,私のように任官後に身に付けることもできます。