検索

検索

×閉じる

法務総合研究所における研修


法務省法務総合研究所教官
経歴
 平成13年に任官後,東京,横浜,長野,大阪,京都の各地方検察庁で勤務。
 その他,法務省法務総合研究所で勤務。

法務総合研究所における研修について

検事としての一歩を踏み出すところ

 司法修習を終え,晴れて検事となった新任検事達は,法務総合研究所における約6週間の「新任検事研修」で,検事としての一歩を踏み出します。
 新任検事研修では,教官だけでなく,法務・検察内外の様々な実務家及び学識経験者を講師として招いて講義を行い,検事としての基礎的知識の修得を図ります。
 また,講義だけでなく,過去に起きた実際の事件記録を用いた演習にも力を入れています。例えば,弁解録取の模擬実演では,様々なタイプの被疑者を演じて弁解をする教官を相手に弁解録取に臨み,手続の流れを体得し,弁解録取・取調べに臨む際の基本的心構えや手続に関する正確な理解を深め,何をどのように聴くべきか選び抜く能力を修得していきます。
 新任検事の多くは,これから始まる仕事に不安を感じていますが,研修で捜査・公判の基礎を学び,早く実践したいとの意欲が高まります。また,同期同士のきずなも深まり,互いに励まし合える仲間となって,各地検の現場へ出て行きます。

法務総合研究所ならではの研修

 経験を積んだ検事の研修として,まず,任官後3年程度の検事を対象に,検事として必要な一般的教養を高めるとともに,捜査・公判等の検察実務に関する知識・技能を修得させることを目的とした「検事一般研修」を実施しています。
 また,任官後7年から10年程度の検事を対象に,財政経済事犯等に関する専門的知識など中堅検事として必要不可欠な知識を修得させ,能力を向上させるとともに,組織運営に関する認識を深めさせることなどを目的とした「検事専門研修」を実施しています。
 これらの研修でも演習に力を入れており,中でも,専門家を招いて,DNA型鑑定などの科学捜査における鑑定人や精神鑑定を行った医師に対する証人尋問を実演し,討議するカリキュラムは,法務総合研究所の研修でしか経験できないものだと思います。
 難しくなりがちな尋問の内容が裁判員等にとって分かりやすいものとなっているかなどを専門家を交えて議論したり,あえて踏み込んだ反対尋問に挑戦して専門家に証言で厳しく切り返されるような失敗をしたりすることは,「研修」だからこその経験です。
 さらに,任官後10年以上の検事を対象に,毎年テーマを変えて,先進的な知識・技能の修得・向上を目指す「専門性向上研修」を実施しており,捜査・公判の知識をアップデートさせる機会も用意されています。
 検事は,捜査・公判の経験を積みながら,検事としての実力を身に付け,複雑困難な事件を担当するとともに検察組織の中で重要な役割を担うようになっていきますが,キャリアを積んでいく過程の節目節目で,法務総合研究所での研修の機会が用意されています。
 研修中に,抱えている事件からいったん解放され,リフレッシュした状態で,たくさんの刺激を受けると,研修で得た知識を仕事に取り入れたいという意欲も高まり,研修後のモチベーションアップにもつながっていきます。

研修でお会いしましょう!

 研修に携わる教官は,自分が研修員の年次だったらこんな研修を受けたいと思うカリキュラムを準備して,研修員を迎えています。
 検事を志す皆さんには,法務総合研究所の研修を楽しみにしていただければと思います。