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在外研究(短期)


名古屋地方検察庁検事
経歴
 平成24年に任官後,東京,仙台,千葉,水戸,名古屋の各地方検察庁で勤務。
 その他,アメリカで在外研究を経験。

米国大学院における研究

在外派遣前の状況

 私は,平成24年に任官した後,様々な事件の捜査公判を担当し,検事として,充実した日々を送っていました。
 多くの人たちの助力を得ながら,自らが主体となって,捜査公判に臨む日々は,やりがいを強く感じるもので,一つ一つの事件に向き合うごとに,自らが成長していくのを実感することができました。
 そのように検事として職務を続ける中,在外研究制度により外国の司法制度を学んだ経験のある先輩検事と話す機会が多くありました。
 そして,先輩検事から話を聞く中で,諸外国においては,刑事手続のオンライン化が進んでおり,手続全体の効率化が図られているということを知りました。
 それまで,私は,外国の司法制度について無知だったのですが,そのような話に触れたことで,外国の司法制度に興味を持つとともに,「外国の刑事手続のオンライン化の状況について学び,日本において,それを検討することによって,刑事手続の効率化を図ることができるのではないか」と思い,刑事手続のオンライン化について研究したいと考えるようになりました。
 そこで,在外研究制度に申し込み,その結果,アメリカ合衆国において,刑事手続のオンライン化について研究できることとなりました。

研究内容

 私は,令和2年3月から同年8月までの180日間,アメリカ合衆国内の大学に客員研究員として籍を置き,刑事手続のオンライン化についての研究を行いました。
 研究の結果,アメリカ合衆国における刑事手続は,被疑者を逮捕する前の令状請求段階から,実際に公判が行われる段階に至るまで,インターネットを利用したオンライン化が大きく進んでおり,今後,日本においても検討を進めていく必要があることが分かりました。
 研究中は,新型コロナウイルスの影響による困難があったものの,現地の大学職員をはじめとし多くの方々から参考になる文献等の教示を受けたり,実務家の方々から有意義なお話を聞くことができ,実のある研究をすることができたと思っております。
 私自身,日本と異なる発想を持つ刑事手続に触れ,視野が大きく広がったと感じており,この経験は,今後,私が検事として職務を続ける中で,必ずや糧となるものと感じています。

検事を志す皆様へ

 皆様が,検事の職務をイメージしたとき,最初に浮かぶのは,捜査公判活動であると思います。
 私も,検事を志した時点では,捜査公判活動が念頭にあり,自らがアメリカ合衆国で刑事手続のオンライン化に関する研究を行うとは,考えてはおりませんでした。
 しかし,検事として職務を行う中で,より広い関心を持つようになり,在外研究を行うことができました。
 皆様には,検事の職務は,捜査公判活動以外にも,多様な経験を積むことができることを,是非知っていただければと思います。