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報道発表資料
平成29年12月13日

(公財)日本盲導犬協会の功績に対する法務大臣感謝状贈呈について

 (公財)日本盲導犬協会は,PFI手法を活用して官民協働により運営する刑務所である「島根あさひ社会復帰促進センター」において,平成21年度から長きにわたり,受刑者の一般改善指導として,盲導犬候補の子犬(パピー)が1歳になるまで養育し,社会化のための訓練等を行う「盲導犬パピー育成プログラム」を実施しており,これまでに,246名の受刑者が52頭のパピーの育成に取り組み,うち12頭が盲導犬として活躍しています(平成29年7月1日現在)。
 これまでの(公財)日本盲導犬協会の積極的かつ継続的な取組は,受刑者の改善更生への大きな動機付けとなっており,その功績は卓越していることから,法務大臣感謝状を贈呈するものです。

1 法務大臣感謝状贈呈について

(1)日時       
   平成29年12月13日(水)午前10時

(2)場所       
   法務大臣室(法務省19階)

(3)感謝状被贈呈団体
   (公財)日本盲導犬協会

(4)訪問者
   (公財)日本盲導犬協会理事長井上幸彦氏,常任理事吉川明氏,歩行訓練士森内悠氏,盲導犬ユーザー大川原美樹氏,盲導犬(名前:ニコル,犬種:ラブラドール・レトリーバー,雌6歳)

2 盲導犬パピー育成プログラムとは

<生後2か月の子犬を12か月まで受刑者が養育し,基本的な社会化訓練を実施>
 盲導犬の候補犬となる子犬(パピー)を,生後60日から1歳になるまでの約10箇月間育てるものです。

 犬の生後60日から1歳までの間は,人間でいえば3~4歳児から18歳までの期間に相当し,盲導犬として活躍できるか否かを分ける重要な時期でもあります。
 
 実施体制としては,子犬1頭に対し,主担当及び副担当(4~5名)を置き,これらの受刑者が協力して養育するものです。
 
 プログラムに参加する受刑者は24時間パピーと生活を共にし,トイレトレーニングや人間社会のルール・しつけを身に付けさせるとともに,えさやり,運動等の養育を実施します。
 
 (公財)日本盲導犬協会の職員は,毎週月曜日に主担当及び副担当を対象とした研修を実施し,パピーの社会化訓練の進捗状況を確認するとともに,今後の育成方針等についての指導を実施します。

<受刑者と地域のボランティアが共に養育>
 刑事施設内で養育するだけでは,十分に社会化できないことから,月曜日から金曜日までは,刑事施設内で受刑者が養育し,週末は,地域のボランティアの方に養育していただいています。

<(公財)日本盲導犬協会の支援を得て実施>
 本プログラムは,日本盲導犬協会の全面的なバックアップを受けて実施しています。
 これらの支援を実施するため,島根あさひ社会復帰促進センター敷地内に設けられた盲導犬訓練センターに,本プログラムを担当する(公財)日本盲導犬協会の職員が常駐しています。

3 プログラムの実施状況

  第1期修了生11名,3頭育成,委託期間:平成21年4月13日~平成22年1月18日
  第2期修了生28名,5頭育成,委託期間:平成22年4月12日~平成23年1月24日
  第3期修了生23名,8頭育成,委託期間:平成23年3月28日~平成24年1月23日
  第4期修了生25名,6頭育成,委託期間:平成24年3月26日~平成25年1月21日
  第5期修了生34名,6頭育成,委託期間:平成25年3月4日~平成26年1月27日
  第6期修了生29名,6頭育成,委託期間:平成26年3月17日~平成27年1月26日
  第7期修了生35名,6頭育成,委託期間:平成27年3月16日~平成28年1月25日
  第8期修了生33名,6頭育成,委託期間:平成28年3月14日~平成29年1月23日
  第9期訓練生28名(平成29年7月1日現在),6頭育成中,委託期間:平成29年3月13日~平成30年1月22日(予定)

 今回訪問する盲導犬1頭は,第4期のプログラム(平成24年3月26日から平成 25年1月21日まで)で育成された6頭のうちの1頭です。