刑務所は国の行政機関として適正に運営されなければならず、事務系の仕事を担当するのが総務部です。
総務部は庶務課・会計課・用度課に分かれており、庶務課では、各部署間の調整を行ったり、広報等の窓口となるほか、被収容者の入出所等に関する事務を担当し、会計課では、職員の給与・手当を支払ったり、被収容者から預かった金品の管理等に関する事務を担当し、用度課では、被収容者の食料の給与や衣類、寝具等の調達や施設設備の管理、各所の修繕や修理等に関する事務を担当しています。
総務部の職員は縁の下の力持ちとして施設運営を支え、全ての職員がしっかりと働ける環境を作っています。
なお、緊急事態発生時には、総務部の職員も参加し、組織を挙げて事態の収拾に当たります。
庶務課職員による仕事紹介を見る
統計年報等で使用する統計の取りまとめや、被収容者の指紋の管理等を担当しています。刑務所は「小さな社会」であり、被収容者は居室(家)から工場(仕事)に行って、夕方には戻ってくる。会計(物を買うところ)があって教育(学校)があって・・・、名籍は、被収容者の入出所の管理をする仕事で、市役所の戸籍管理のような仕事です。
職員の採用、職員の通勤手当や扶養手当の認定、職員の叙位叙勲関係の事務等を担当しています。
会計課職員による仕事紹介を見る
超過勤務手当、刑務作業監督手当など、様々な勤務手当があり、その手当に該当する時間と手当額を突合し、データを入力することによって、500名以上の職員に給与が支払われるようになっています。
専門的な用語を用いると、領置金や作業報奨金の管理を担当しています。刑務所に収容されている人たちの銀行であると考えていただければ分かりやすいと思います。
用度課職員による仕事紹介を見る
刑務所の運営上必要な物品の調達、受刑者の給食調理、光熱水などの管理、建物の修繕やそれに伴う材料の調達、工事関係の調整等を担当しています。
国有財産である施設設備と職員宿舎の管理を担当しています。担当する宿舎は350戸あります。無料宿舎については、住んでいる期間の家賃は取りませんが、退去時の原状回復費用が必要なので、新しく入居する職員に対しては、そのための積み立てを行っておくよう伝えています。