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最近の内外情勢 2009年9月

9月1日(火)
  • 金永日外務次官が,中国を訪問(~5日)。武大偉外交部副部長と会見し,「二国間関係や共に関心を持つ問題」について意見交換したほか,戴秉国国務委員及び楊潔?外交部長と会見(4日)。また,江蘇省揚州市を訪問,謝正義市長代行と会見(2日)。
9月3日(木)
  • 北朝鮮国連大使が,国連安保理議長宛てに書簡を送付し,「使用済み核燃料棒の再処理とウラン濃縮が最終段階にあり,抽出済みプルトニウムが武器化されつつある」,「国連安保理が現在の事態を持続させれば,別の自衛的な強硬対応措置を講じざるを得なくなる」などと表明。
  • 李明博韓国大統領が,次期国務総理に鄭雲燦前ソウル大学総長を内定するなど,6官庁に対する内閣改造を実施。各閣僚は,国会の聴聞会を経て就任の見通し。
9月5日(土)
  • 北朝鮮が,南北間の軍事境界線をまたいで流れる臨津江上流に位置する黄江ダムを韓国側に通報なく放流。臨津江で水位が急激に上昇し,下流の韓国側(京畿道漣川郡)で行楽客ら6人が川に流され死亡(6日)。
    韓国政府は,北朝鮮に通知文を送付して遺憾の意を表明するとともに,経緯説明を要求(7日)。北朝鮮は,「臨津江の水位上昇により緊急放流した。今後は事前通告措置を取る」旨回答(7日)。韓国統一部報道官が,「北朝鮮の釈明は納得できる水準ではない」とし,十分な経緯説明と謝罪を要求する論評を発表(8日)。金炯?韓国国会議長が,崔泰福最高人民会議議長に宛てた謝罪を求める声明書を発表(9日)。北朝鮮側が同声明書を受領(17日)。
9月9日(水)
  • 共産党が,党創立87周年記念講演会を開催(東京)。
  • 北朝鮮建国61周年。北朝鮮は,前日(8日)に慶祝中央報告大会を開催したほか,政府主催の慶祝宴会や公演・舞踏会など祝賀行事を開催。
9月10日(木)
  • 公安調査庁が,オウム真理教・札幌施設に対して立入検査を実施(北海道)。
  • 金永南北朝鮮最高人民会議常任委員会委員長が,共同通信と会見し,「日本が日朝平壌宣言に基づき不幸な過去を清算しようとするのであれば,両国間で解決できない問題はない」,「関係改善の展望は,あくまで日本当局の態度にかかっている」などと発言。また,後継者問題については,「現時点では議論されていない」旨発言。
9月11日(金)
  • 宋日昊朝日会談担当大使が,共同通信と会見し,「民主党が,総選挙を通じアジア外交を重視するなどと主張した点に留意している。もし,新政権発足後,接触を提起してくるなら,実務的に判断することになる」などと発言。
9月13日(日)
  • 海上保安庁の巡視船が,沖縄県多良間村沖の我が国領海内において台湾の遊漁船を発見。巡視船が立入検査のため接近したところ,遊漁船は逃走。追跡の末,船長を漁業法違反の疑いで逮捕。
9月14日(月)
  • 地下鉄サリン事件の実行役として殺人などの罪に問われ,一,二審で死刑判決を受けた元オウム真理教幹部の豊田亨,廣瀬健一両被告の上告審弁論が最高裁で開かれ,両被告側いずれも死刑の回避を要求。
9月15日(火)
  • 中国共産党の第17期中央委員会第4回全体会議(4中全会)が,北京において開催(~18日)され,最終日に,新情勢下での党建設強化・改善に関する決定を採択し閉幕。「ポスト胡錦濤」として,中央軍事委員会副主席人事が注目されたが,会議後のコミュニケでは人事に関し未発表。
9月16日(水)
  • 戴秉国中国国務委員が,胡錦濤中国国家主席の特使として訪朝(~18日)。金正日総書記と会見(18日)。金正日総書記は,「朝中の友好関係の絶えざる発展」を呼び掛けるとともに,北朝鮮核問題に関して,「2国間および多国間の対話を通じて関連問題を解決していきたい」旨言及。
  • 北朝鮮が,「150日戦闘」終了。朝鮮労働党中央委員会が,9月21日,「報道文」を発表し,「150日戦闘」が4月20日から9月16日まで実施され,「勝利のうちに締め括られた」と指摘。その上で,引き続き「100日戦闘」を展開する旨表明。
9月17日(木)
  • インドネシアの中ジャワ州ソロ近郊で,インドネシア国家警察が,ジャカルタ連続爆弾テロ(7月17日)容疑者の潜伏先家屋を急襲,イスラム過激派「ジェマー・イスラミア」(JI)強硬派のテロ首謀者ヌルディン・トプを含む計4人を射殺。
9月18日(金)
  • 公安調査庁が,オウム真理教・八潮大瀬施設に対して立入検査を実施(埼玉)。
  • 朝鮮中央放送が,18日,鳩山由紀夫民主党代表が16日に首相に選出されたことを初めて報道(論評抜き)。
八潮大瀬施設立入検査状況
八潮大瀬施設立入検査状況(9月18日)
9月19日(土)
  • オウム真理教主流派が,「夏季集中セミナー」を開催(~23日,埼玉)。
9月21日(月)
  • 第64回国連総会及びG20サミット出席のため訪米中の鳩山総理が,ニューヨークにおいて,中国の胡錦濤国家主席と会談。懸案である東シナ海の資源開発問題で具体的進展はなかったものの,戦略的互恵関係を推進することで一致。
9月23日(水)
  • 第64回国連総会に出席するためニューヨークを訪問中の鳩山総理が,現地で李明博大統領と初の首脳会談を実施。北朝鮮の核・ミサイル・拉致問題解決に向け,北朝鮮が早期に6者協議に復帰するよう日米韓3か国の連携を強化する方針を確認。
  • 国連総会及びG20サミット出席のため訪米中の鳩山総理が,ニューヨークにおいて,ロシアのメドベージェフ大統領と会談。政治と経済を「車の両輪」として関係を進展させることで一致。
9月23日(水)
  • 米国・ニューヨークで,日米首脳会談が実施。両首脳は,アフガニスタン復興支援や北朝鮮問題などについて協議し,日米同盟関係を一層強化する方針で一致。
9月24日(木)
  • 米国・ピッツバーグで,主要20か国・地域首脳会合(G20金融サミット)が開催。同25日,世界経済の不均衡是正に向けた政策の協調などに各国が取り組むことを表明した共同声明を採択。
9月25日(金)
  • オサマ・ビン・ラディンの音声声明が,ジハーディスト系ウェブサイトに掲載。同声明には,英語とドイツ語の字幕が付され,欧州諸国に対し,アフガニスタンに駐留する国際治安支援部隊などの撤退を要求。
9月26日(土)
  • 北朝鮮と韓国が,約2年ぶりに離散家族再会行事を開催(~10月1日,金剛山)。行事は2回に分けて実施され,1回目は,9月26日から28日の間,韓国側の離散家族97人が,北朝鮮在住の家族240人と対面。2回目は,同29日から10月1日の間,北朝鮮側の離散家族99人が韓国在住の家族449人と対面。
9月29日(火)
  • 右翼団体が,「反中共デー」と称し,在日中国公館への抗議,「日中国交断絶」を訴える集会・デモ行進,街宣活動を実施(東京,大阪,福岡など)。

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