検索

検索

×閉じる
トップページ  >  法教育研究会第15回会議議事概要

法教育研究会第15回会議議事概要

1 日時

平成16年9月17日(金)午後2時から午後3時50分

2 場所

法務省第一会議室(20階)

3   出席者

(委員,敬称略・50音順)
安藤和津,江口勇治,大杉昭英,沖野眞巳,荻原弘子,唐津恵一,絹川泰毅,鈴木啓文,高橋文郎,館 潤二,土井真一,永野 薫,西山卓爾,橋本康弘,山根香織
(事務局:法務省大臣官房司法法制部)
大塲亮太郎参事官,丸山嘉代部付

4  議題

(1)  模擬授業参観を踏まえた法教育教材の検討について
(2)  報告書骨子(案)の検討について

5  配布資料

(1)  ルールづくりに関する模擬授業資料(掲載省略)
(2)  私法に関する模擬授業資料(掲載省略)
(3)  憲法に関する模擬授業資料(掲載省略)
(4)  司法に関する模擬授業資料(掲載省略)
(5)  報告書骨子目次(案)【PDF】
(6)  報告書骨子(案)(意見の整理)【PDF】
(7)  論点整理【PDF】
(8)  法教育研究会・審議経過【PDF】
(9)  法教育研究会第13回会議議事録【PDF】

6  議事

(1)  模擬授業参観を踏まえた法教育教材の検討について
 模擬授業を参観した委員から,各教材の優れている点や見直すべき点について,意見交換などが行われた。出された意見の概要は次のとおり。
〔ルールづくり〕
○  ごみ収集のルールづくりの授業前にごみ出しを生徒に経験させるのは,関心を持たせる工夫として優れているが,必ずしも授業との関連性が明らかでなかった面もあったのではないか。
○  社会にはどのようなルールがあるかを教師が生徒に問いかけていたが,生徒自身がつくったルール(給食当番など)が出てきておらず,自分達がルールをつくっていることに気付いていないことが見てとれた。
○  ルールをつくる前提となる利害,主張そのものから生徒に考えさせる手法もありえたのではないか。
○  中学3年生のレベルだと知恵や経験も十分ではないので,あらかじめ材料を与えるのも一つの在り方ではないか。
○  個別の問題解決だけでなく,普遍的なルールづくりの仕組みにまで触れる必要もあるのではないか。
〔憲法〕
○  憲法を平易な言葉で教える工夫が見られて素晴らしい教材にはなっているが,平易な言葉で教えるということは,逆に教師の力量が問われることになるのではないか。教材については,紙ベースのものだけではなく,ビデオなどの視聴覚的なものがあると授業をされる教員も参考になるのではないか。
○  今回の模擬授業の内容と,その後に一般的に行われる憲法の学習をつなぐような工夫が必要ではないか。
〔司法〕
○  民事紛争を例にとって損害賠償などの裁判手続を教えてはいるものの,やはり時間の都合からか,最終的には知識偏重になった感じがする。司法を題材にする以上,ある程度,知識に重みを置かなければならないのは仕方がないが,もう少し生徒同士が議論する時間があった方がよかったのではないか。
○  また,生徒同士で議論するにあたっては,それぞれどの立場に立って議論するかを明確に位置付けると議論の活発化が図れるのではないか。
(2)  報告書骨子(案)の検討について
 本研究会の報告書の骨子(案)について,座長から私案が示され,了承された。また,報告書に盛り込んでいくべき内容として,法教育を実施する際の教員と法律実務家の連携,小学校や高等学校での法教育の必要性や在り方などについて意見交換が行われた。
(3)  今後の開催予定
 第16回会議 平成16年10月18日(月)午後4時開催
(以上)

【PDF】と記載されているものの閲覧には,Adobe Readerが必要です。