更生保護のあり方を考える有識者会議(第1回)議事概要
1 日時
平成17年7月20日(水)午後3時から午後5時20分まで
2 場所
法務省第一会議室(20階)
3 出席者
(委員等,敬称略)
(座長)野沢太三(社団法人日中科学技術文化センター会長・前法務大臣),(座長代理)金平輝子(日本更生保護女性連盟会長・元東京都副知事),(委員)清原慶子(三鷹市長),佐伯仁志(東京大学法学部教授),佐藤英彦(前警察庁長官),瀬川晃(同志社大学法学部教授),田中直毅(21世紀政策研究所理事長),堀野紀(弁護士),本江威憙(公証人・元最高検察庁公判部長),桝井成夫(読売新聞東京本社論説委員)(委員・50音順)
(法務省)
南野知惠子法務大臣,富田茂之法務大臣政務官,樋渡利秋法務事務次官,小津博司大臣官房長ほか
(事務局)
麻生光洋事務局長ほか
(座長)野沢太三(社団法人日中科学技術文化センター会長・前法務大臣),(座長代理)金平輝子(日本更生保護女性連盟会長・元東京都副知事),(委員)清原慶子(三鷹市長),佐伯仁志(東京大学法学部教授),佐藤英彦(前警察庁長官),瀬川晃(同志社大学法学部教授),田中直毅(21世紀政策研究所理事長),堀野紀(弁護士),本江威憙(公証人・元最高検察庁公判部長),桝井成夫(読売新聞東京本社論説委員)(委員・50音順)
(法務省)
南野知惠子法務大臣,富田茂之法務大臣政務官,樋渡利秋法務事務次官,小津博司大臣官房長ほか
(事務局)
麻生光洋事務局長ほか
4 議題
(1 ) 法務大臣あいさつ
(2 ) 出席者紹介
(3 ) 座長選出及び座長あいさつ
(4 ) 配布資料説明等
(5 ) 委員自己紹介
(6 ) 議事の公開等のあり方について
(7 ) 意見交換(今後の進め方等について)
(2 ) 出席者紹介
(3 ) 座長選出及び座長あいさつ
(4 ) 配布資料説明等
(5 ) 委員自己紹介
(6 ) 議事の公開等のあり方について
(7 ) 意見交換(今後の進め方等について)
5 会議経過
(1 ) 法務大臣から,別紙1【PDF】のとおりあいさつがあった。
(2 ) 事務局長から出席者の紹介を行った。
(3 ) 委員の互選の結果,座長に野沢委員が選出され,あいさつがあった。
(4 ) 事務局長等から配布資料(別紙2【PDF】,別紙3【PDF】,別紙4【PDF】,別紙5【PDF】,別紙6(省略),別紙7【PDF】)について説明等を行った。
(5 ) 各委員が自己紹介を行った。
(6 ) 各委員から,現時点における各委員の問題意識,会議に向けた基本的な姿勢等につき,以下のような意見等があった。
・ 更生保護は,官民協働の草分けと言ってもよいと思うが,官が民に頼りすぎていることは問題である。
・ 更生保護は,保護司の熱意や善意だけでは成り立たない仕事である。保護観察官の専門性,育成・研修のあり方を考えたい。
・ 犯罪者の改善のための様々な措置については,それが社会復帰に有効かという点のほか,犯罪者の自由制限の法的性質は何かなどの検討が必要である。
・ そもそも,更生保護の機能の中に再犯防止は含まれているのか。また,どこまでこれを要求すべきなのか。更生保護においても再犯防止機能は重要であろうが,保護観察官や保護司の現状をかいま見ると,現行制度においてどれほどのことができるのか。理念と現実が乖離しているのではないかと思ってしまう。
・ 更生保護の世界で用いている言葉は分かりにくい。この会議では,国民に分かりやすい言葉を使うべきである。
・ 予算的な裏付けのない改革は意味がない。社会内処遇の体制強化が大切である。
・ 現在の産業構造の中で,社会の逸脱者に対しどう向き合っていくのか,利潤に基づかない非経済的仕組みの中で考える必要がある。
・ 司法改革で,国民に分かりやすい司法制度を実現するのにかかわったが,更生保護の分野にまで手が回らなかったので,この機会に尽力したい。
・ 刑事司法の中で保護司の存在は非常に大きいと思っているが,その一方で,保護司の力のみでは,なかなか改善更生は難しいとも思っている。
・ 更生保護は,刑事司法の一環である。刑事司法の一環である以上は国の仕事であるが,それにしては保護観察官の数が少なすぎる。国は安全を安く買いすぎていないか。
・ この機会が,更生保護の最初で最後の改革と思っている。更生保護の現場を見ながら,どう改革していけばよいかを考えていきたい。
・ これまでは,法曹三者すら更生保護のことを考えてこなかったのではないか。
(7 ) 会議の公開のあり方については,議事概要,議事録,資料を法務省ホームページを通じて公開するとともに,会議終了後,事務局長が記者レクを行うことに決定された。
(8 ) 次回の会議では,関係者からのヒアリング等を行うこととされた。ヒアリングの実施方法などについては,以下のような意見等があった。
・ 保護司会の代表者の意見を聴きたい。
・ 我々が聴きたいのは建前ではなく,実感である。苦労していること,どのようなところがデッドロックになっているのかを知りたい。
・ 更生保護施設など更生保護の現場に赴いて話を聴きたい。
(2 ) 事務局長から出席者の紹介を行った。
(3 ) 委員の互選の結果,座長に野沢委員が選出され,あいさつがあった。
(4 ) 事務局長等から配布資料(別紙2【PDF】,別紙3【PDF】,別紙4【PDF】,別紙5【PDF】,別紙6(省略),別紙7【PDF】)について説明等を行った。
(5 ) 各委員が自己紹介を行った。
(6 ) 各委員から,現時点における各委員の問題意識,会議に向けた基本的な姿勢等につき,以下のような意見等があった。
・ 更生保護は,官民協働の草分けと言ってもよいと思うが,官が民に頼りすぎていることは問題である。
・ 更生保護は,保護司の熱意や善意だけでは成り立たない仕事である。保護観察官の専門性,育成・研修のあり方を考えたい。
・ 犯罪者の改善のための様々な措置については,それが社会復帰に有効かという点のほか,犯罪者の自由制限の法的性質は何かなどの検討が必要である。
・ そもそも,更生保護の機能の中に再犯防止は含まれているのか。また,どこまでこれを要求すべきなのか。更生保護においても再犯防止機能は重要であろうが,保護観察官や保護司の現状をかいま見ると,現行制度においてどれほどのことができるのか。理念と現実が乖離しているのではないかと思ってしまう。
・ 更生保護の世界で用いている言葉は分かりにくい。この会議では,国民に分かりやすい言葉を使うべきである。
・ 予算的な裏付けのない改革は意味がない。社会内処遇の体制強化が大切である。
・ 現在の産業構造の中で,社会の逸脱者に対しどう向き合っていくのか,利潤に基づかない非経済的仕組みの中で考える必要がある。
・ 司法改革で,国民に分かりやすい司法制度を実現するのにかかわったが,更生保護の分野にまで手が回らなかったので,この機会に尽力したい。
・ 刑事司法の中で保護司の存在は非常に大きいと思っているが,その一方で,保護司の力のみでは,なかなか改善更生は難しいとも思っている。
・ 更生保護は,刑事司法の一環である。刑事司法の一環である以上は国の仕事であるが,それにしては保護観察官の数が少なすぎる。国は安全を安く買いすぎていないか。
・ この機会が,更生保護の最初で最後の改革と思っている。更生保護の現場を見ながら,どう改革していけばよいかを考えていきたい。
・ これまでは,法曹三者すら更生保護のことを考えてこなかったのではないか。
(7 ) 会議の公開のあり方については,議事概要,議事録,資料を法務省ホームページを通じて公開するとともに,会議終了後,事務局長が記者レクを行うことに決定された。
(8 ) 次回の会議では,関係者からのヒアリング等を行うこととされた。ヒアリングの実施方法などについては,以下のような意見等があった。
・ 保護司会の代表者の意見を聴きたい。
・ 我々が聴きたいのは建前ではなく,実感である。苦労していること,どのようなところがデッドロックになっているのかを知りたい。
・ 更生保護施設など更生保護の現場に赴いて話を聴きたい。
6 今後の日程等
次回は,8月23日(火)午後3時から開催し,更生保護関係者等からのヒアリング等を予定。
(文責 更生保護のあり方を考える有識者会議事務局)
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