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施設のアルバム-北海道

札幌刑務所


札幌刑務所-正門
 施設名   札幌刑務所 
 入居官署   刑務所 
 備考   2008年以降新庁舎など建設。 

設計担当者Aコメント

全体計画ができた後設計担当として携わったのですが,北海道名物「カニ」の姿を見て「ここまでやるか!」と驚いた記憶があります。 「カニ」の部分は居室から工場(懲役作業をする場所)へ行くための被収容者(及び職員)の動線になります。 一般地の渡り廊下の役目をしているのですが,積雪地であるため「カニ甲羅」の形をした 建物が廊下になっています。居室の数が相当あるので,居室から移動する被収容者の動線が 重ならないよう階段の位置等にも工夫をしています。

既存施設も使いながら,特に積雪地域ということもあって仮設計画に苦労したことが一番の思い出です。 現地技官の協力・アドバイスがあって完成までこぎ着けたことに本当に感謝しています。

※計画当時の設計担当者は「サンライズ」をイメージしたのですが,その見た目から「カニ」が定着しました。
札幌刑務所-航空写真

設計担当者Bコメント

庁舎前に大きく開けたスペースがありますが,北海道は積雪地であるため,除雪スペースを設けています。 他にも,寒暖差が激しいので建物の壁の仕様など本州とは異なる工夫をする必要があり大変でした。
 
札幌刑務所-庁舎

旭川刑務所


旭川刑務所-庁舎外観
 施設名   旭川刑務所 
 入居官署   刑務所 
 備考   2016年完成     

設計担当者コメント

敷地は,山裾の小高い場所にあり,山林と田畑に囲まれ,緑豊かな眺望に恵まれています。
敷地全体の高低差は約10mあり,大きく4段に分かれています。
この豊かな自然環境や地形を生かしつつ,寒冷地・積雪地であることを考慮し,全体としてコンパクトに集約させました。
建物の一部は,外塀の機能を持たせることで周囲に外塀を見せない外観としています。
また,自然エネルギーの活用も積極的に行い,収容棟には,煙突効果による自然換気を促進するソーラーチムニーや,地熱利用の外気負荷低減を図るヒートトレンチを設けました。
 




 

名寄法務総合庁舎


名寄法務総合庁舎-北東外観
 施設名   名寄法務総合庁舎 
 入居官署   検察庁支部,拘置支所 
 備考   検察庁支部と拘置支所が入居している旭川市にある総合庁舎です。2019年完成。 

設計担当者コメント

異なる用途の施設をひとつにまとめるため,U字型の配置計画とし,それぞれの先端に,検察庁支部と拘置支所の入口を設け,用途を明確に分離しています。 また,内部プランでは,拘置支所の複雑な動線を処理するため,U字型の中心に渡廊下を設け,保安面での巡視のしやすさや,男女の収容者を区分するための動線の処理を行っています。
 
検察庁-拘置支所入り口