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平成24年度法教育懸賞論文表彰式

平成25年3月21日(木),東京保護観察所会議室において,平成24年度法教育懸賞論文の表彰式が行われました。
法教育推進協議会委員等出席のもと,笠井正俊法教育推進協議会座長から受賞者に賞状及び副賞が贈られました。

表彰式後の記念撮影

平成24年度法教育懸賞論文入賞作品について

平成24年度法教育懸賞論文につき,受賞した論文と笠井正俊座長の談話を掲載いたします。

○ テーマ:学校現場において法教育を充実・発展させるための方策について-具体的な授業例を踏まえて-

○ 笠井正俊座長の談話 〔座長談話【PDF】〕

○ 受賞作品
【法教育推進協議会賞】 関根憲一氏(豊島区立池袋中学校主任教諭) 〔論文【PDF】〕
 受賞のコメント:
 この度は,過分な賞をいただき,本当にありがとうございます。受賞のご連絡をいただいた時には,まさか自分が受賞できるとは思ってもみなかったので,電話の応対も動揺してしまいました。本当に申し訳ありませんでした。
 私が,この懸賞論文に応募しようと思ったきっかけをお話ししますと,お恥ずかしい話ですが,私は特別教科の研究団体に所属しているわけでもなく,特に法教育について詳しい知識をもっているわけでもない教員です。言わば普通の学校の教員です。そんな普通の自分が「法教育」の教材を使って授業を行ったところ,実際に日々向き合う生徒の様子に変化が見られたことを是非多くの方々に知ってもらいたかったからなのです。こんな自分でも法教育ができるのであれば,もっともっと全国でより高いレベルの法教育の授業が実践されるのではないか,まさにそのことが法教育の着実な実施・実践につながるのではないかと思い論文を作成し応募させていだきました。
 授業を行うにあたり,私は学校の教員として生徒に期待したい視点を大切にしながら,授業を行いました。その授業を通じて感じたことは,法教育の授業は,教員の視点と法曹界の方々の期待される法教育の視点とが一致してこそ,初めてその目的を達成できるのではないかということです。「私は法学部じゃないから・・」とか「法律は専門家でないと・・」といった声が教育現場にあることはまぎれもない事実です。このままでは法教育は絵に描いた餅に終わってしまいます。そうさせないためには,まず教員と法曹界とのお互いの視点を一致させること。すなわち,私たち教員が,法の概念のような知識をしっかりと持った上で,法曹界の方々が思っておられる期待をきちんと理解し,最も教育効果の得られる場面を考えて授業を実践していくことだと思うのです。
 今回こんな大きな賞をいただいたことに心から感謝するともに,今後も,法教育の目的をしっかりと達成できる授業を展開していけるよう研鑽に励むとともに,法教育が着実に実施されるよう微力ながら尽くしていきたいと思っています。本当にありがとうございました。


【日本司法支援センター賞】 小代誠一郎氏(大阪府立城東工科高等学校教諭) 〔論文【PDF】〕
 受賞のコメント:
 この度は,日本司法支援センター賞をいただきまして,誠にありがとうございます。
 この賞は,大阪で私と一緒に法教育を普及させるために活動している弁護士の方々,教員とともにいただけたものと思っております。その仲間たちと出会うことがなければ,私が法教育について考えることも恐らくなかっただろうと思います。
 生徒たちと話していますと,法律について高い関心を持っていると感じますし,法的なものの考え方を知り身につけたいという希望も強く抱いているように思います。生徒たちのそのような気持ちに応えることが法教育の使命であると考えています。
 これからも,私自身の授業において,そして弁護士会及び弁護士の方々,教員との協力などを通して,法教育の充実と普及のために微力を尽くしていきたいと願っております。


【公益社団法人商事法務研究会賞】 川端裕介氏(八雲町立熊石第二中学校教諭) 〔論文【PDF】〕
 受賞のコメント:
 この度は,このような大変名誉ある賞をいただき,誠にありがとうございます。私のようなまだ31才の若輩者が受賞し,光栄であると同時に,恐縮する気持ちでいっぱいです。
 私が社会科の歴史的分野に注目して,法教育を実践しようと思ったきっかけは,学校現場における「○○教育」の多さからでした。特に,公民的分野では法教育だけではなく,金融教育・消費者教育・租税教育・国際理解教育・人権教育…と負担はかなり大きい状況にあります。そのような状況の中で法教育を充実させるためには,公民的分野だけではなく,歴史的分野で法教育ができないかと考えました。
 実践をしてみると,それほど新たな負担もなく,効果は非常に高いという感触をもちました。また,法の価値を理解し,法的なものの考え方を身につける法教育は,今の学校現場において欠かせないものだと確信しました。数ある「○○教育」の中でも,法教育は核になるものだと考えます。
 今後も,法教育の普及と充実に少しでも寄与できるように,地道に実践を積み重ねたいと考えます。


【奨励賞】 塩川泰子氏(弁護士) 〔論文【PDF】〕
 受賞のコメント:
 法律家としては,まだまだ未熟者ですので,このような賞をいただき,大変恐縮です。裁判員制度導入の年に弁護士登録をしまして,私の弁護士登録をした時点では,既に法教育推進活動は活発になっていました。私自身は,登録初年度から法教育委員として活動して,例年,複数の学校で授業を行っています。
 その活動の中で,法教育とはなんなのか,言い尽くし切れていないもどかしさを感じることがあります。特に,われわれ法曹実務家が法教育授業を行う場合,たいていが学校に呼んでもらって実現します。そうしますと,呼んでくださった先生は法教育の意義を感じていても,同じ学年の他の先生は,「法教育」という言葉自体なじみがないということがよくあります。そのような場合に,法教育は何をめざし,どのような効能があるのかということを一言で伝えるのは大変難しいと感じています。「生きる力」を育てるという表現がよく聞かれますが,それだけでは,「法教育をしなくても,常日頃そのために努力しています」という反発が返ってきかねません。
 法教育普及には,法教育の必要性を感じていない方に,その効能を認めていただくことが欠かせませんが,「実際に授業をすればわかる」では,限界があろうと思い,自分なりに,なぜこの活動に意義を見出しているのか,言語化しようとしたのが,今回の論文です。
 字数の制限ですとか,私自身の未熟さから,甚だ不十分な内容かとは思いますが,今後とも,法教育活動を通して,何らかの貢献ができればと思っております。








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