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第4 短答式試験の在り方

1  出題の在り方

○  短答式試験においては,幅広い分野から基本的な問題を多数出題することにより,専門的な法律知識及び法的な推論の能力を試すものとする。
○  短答式試験については,出題の形式を多様化し,配点についても,科目の特性に応じて工夫を施すこととする。

  •  基本的知識が体系的に理解されているかを客観的に判定するために,幅広い分野から基本的な問題を多数出題するものとし,過度に複雑な出題形式とならないように留意する。

  • 出題形式については,より柔軟な出題を可能とするため,現行短答式試験のように5肢択一方式のみによらず,多様化を図り,配点についても,問題の出題形式等に対応する形で各問に差を設けるなど,科目の特性に応じて工夫を施すこととする。


2  配点,試験時間,問題数等

○  短答式試験の配点は,例えば,公法系科目及び刑事系科目については100点満点,民事系科目については150点満点とするなど,公法系科目,民事系科目及び刑事系科目間の比率を2:3:2とする。
○  短答式試験の試験時間については,3科目合計で5~7時間の範囲内において,公法系科目及び刑事系科目については1時間30分程度,民事系科目については2時間30分程度を目安とする。
○  短答式試験の問題数は,出題形式や各問への配点の多様化を前提として,公法系科目及び刑事系科目については40~60問程度,民事系科目については60~80問程度を目安とする。
○  短答式試験の解答方式については,マークシートによる解答が可能なものとする。

  •  配点の科目間における配分は,現行司法試験における科目間バランス,新司法試験における各科目を構成する法律分野の数や法科大学院における教育内容等を考慮して,公法系科目,民事系科目及び刑事系科目の比率を2:3:2とする。

  • 短答式試験は各科目を各別に実施することとしているところ,試験時間については,3科目合計で5~7時間の範囲内において,配点の比率等を踏まえ,公法系科目及び刑事系科目については1時間30分程度,民事系科目については2時間30分程度を目安とする。

  • 短答式試験の問題数については,出題形式や各問への配点の多様化を前提として,幅広い分野から基本的な問題を多数出題するという短答式試験の出題方針に照らせば,公法系科目及び刑事系科目については40~60問程度,民事系科目については60~80問程度の問題を出題することを目安とする。

  • 合格発表までの期間をできる限り短縮するとともに,考査委員に論文式試験の採点に必要な採点期間を確保するため,短答式試験の解答方式については,マークシートによる解答が可能なものとする。