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モロッコ

モロッコでは、2003年5月、北部・カサブランカで、33人が死亡する同時自爆テロが発生した。同事件には、「モロッコ・イスラム戦闘集団」(GICM)(注111)メンバーらが関与したほか、「リビア・イスラム戦闘集団」(LIFG)(注112)も計画に加わっていた。また、GICMのメンバーらは、2004年にスペイン首都マドリードで発生した列車同時爆弾テロのほか、イラクへ派遣するメンバーのリクルート、イラク駐留多国籍軍に対する自爆テロにも関与した。

このほか、「アルカイダ」支持者によるテロとして、2007年にはカサブランカの米国総領事館を標的とした自爆テロ、2011年には西部・マラケシュのカフェで爆弾テロが発生した。

「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)に関しては、北部・フェズやスペイン領セウタ及びメリリャで、ISILメンバーがリクルート等を行っていたとして摘発されるなど、ISIL関連の摘発事案が散発的に発生してきた。そうした中、2018年12月、マラケシュ付近の山岳地帯で、ISILと関係を有するモロッコ人らが、ノルウェー人及びデンマーク人の女性観光客2人を殺害する事件が発生した。

2014年6月、ISILが「イスラム国」の「建国」を宣言して以降、モロッコからは、1,654人がイラク又はシリアに渡航して同組織等に参加し、270人が既に帰国したとされ(注113) 、同年以降、モロッコ治安当局により、ISILと関連を有する組織のテロ計画が摘発されている。

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