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モザンビーク

モザンビークでは、北部・カーボ・デルガード州で、2017年頃から「アフル・スンナ・ワル・ジャマア」(ASWJ)(注32)によるテロが頻発している。 2019年6月、「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)が、同州で発生した襲撃事件について、「中央アフリカ州」(注33)名の犯行声明を発出して以降、ASWJは「中央アフリカ州」名で活動を続けた。その後も、同組織は、同州での襲撃事件を続発させており、2020年8月にはモシンボア・ダ・プライア港を占拠したほか、2021年3月には、同州の天然ガス開発事業の開発拠点であるパルマを一時占拠するなど、同開発事業に影響を与えた。カーボ・デルガード州の治安悪化に伴い、ルワンダ等の周辺国が軍部隊を派遣してモザンビークの対テロ作戦を支援し、同年8月には、ルワンダ軍及びモザンビーク軍の合同部隊がモシンボア・ダ・プライア港を解放するなど、掃討作戦の成果が見られた。ISILは、2022年5月、カーボ・デルガード州で、モザンビーク軍兵士3人を殺害した事件について、「モザンビーク州」(注34)名の犯行声明を発出し、同国の関連組織を「中央アフリカ州」から分離させた。その後、「モザンビーク州」は、カーボ・デルガード州で、キリスト教徒の村に対する襲撃を繰り返したほか、同年10月には、同州の鉱山事業所を襲撃し、操業を一時停止させるなど、同地域の経済活動に影響を与えた。

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