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ニジェール

ニジェールでは、「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ」(AQIM)の傘下組織等で構成される「イスラム・ムスリムの支援団」(JNIM)(注3)、「ボコ・ハラム」、「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)関連組織「西アフリカ州」(注4)、同「サへル州」(「ISIL大サハラ」)(注5)等のイスラム過激組織が、軍部隊等に対するテロを実行しているほか、外国人の連れ去りにも関与している。

主にマリを拠点に活動している「アルカイダ」系組織のJNIMは、ニジェールでは南西部・ティラベリ県トロディ以西から隣国ブルキナファソとの国境にかけての地域を中心に、南西部及び中部で活動しており、2017年7月に中部・タウワ県で発生した治安当局拠点に対する襲撃事件、2018年11月にティラベリ県で発生したニジェール軍基地に対する襲撃事件等について犯行を主張した。

一方、ISIL関連組織は、ニジェール南西部及び南東部で活発に活動している。南西部・ティラベリ県等では「サヘル州」が活動しており、2017年10月の米軍特殊部隊及びニジェール軍合同部隊に対する襲撃事件、2020年1月の同国軍基地襲撃事件、同年8月のフランス人援助団体関係者襲撃事件等を実行している(注6)。2021年1月及び3月、同組織は、ティラベリ県及び西部・タウア県で集落を襲撃し、100人以上を殺害したほか、同年6月、首都ニアメで国民議会議長の居宅を襲撃するなどした。

また、南東部では、「ボコ・ハラム」から分派したISIL関連組織「西アフリカ州」が活動しており、主にディファ県で治安当局に対するテロを実行している。

なお、ニジェールには、マリから撤退したフランス軍の一部が駐留している。

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