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法制審議会第１４４回会議（平成１７年２月９日開催）

平成１７年２月９日

 

○ 　議題
　１ 　特別清算等の見直しに関する諮問第４１号について
　２ 　会社法制の現代化に関する諮問第５６号について
　３ 　人身の自由を侵害する行為の処罰に関する罰則の整備に関する諮問第７１号について
　４ 　少年の保護事件に係る調査手続等の整備に関する諮問第７２号について

 

○ 　議事概要
　１ 　倒産法部会長から，倒産法制全般の見直しに関する諮問第４１号に関し，同部会が取りまとめた「特別清算等の見直しに関する要綱案」について，審議の経過及び結果に関する報告がされた。
　同要綱案は，特別清算の制度について，協定の可決要件を緩和するなど見直しを行うこと，会社の整理の制度を廃止することなどを内容とするものである。

　　答申（特別精算等の見直しに関する要綱）【ＰＤＦ】
　２ 　会社法（現代化関係）部会長から，会社法制の現代化に関する諮問第５６号に関し，同部会が取りまとめた「会社法制の現代化に関する要綱案」について，審議の経過及び結果に関する報告がされた。
　同要綱案は，商法第二編，有限会社法，株式会社の監査等に関する商法の特例に関する法律等に規定されている会社法制について，これを一体化して再編成するとともに，最低資本金制度の撤廃，機関設置等における定款自治の拡大，合併等の組織再編成制度の柔軟化，新たな会社類型の新設等を行うことなどを内容とするものである。

　　答申（会社法制の現代化に関する要綱）【ＰＤＦ】
　３ 　刑事法（人身の自由を侵害する犯罪関係）部会長から，人身の自由を侵害する行為の処罰に関する罰則の整備に関する諮問第７１号に関し，同部会が取りまとめた要綱（骨子）について，審議の経過及び結果の報告がなされた。
　同要綱（骨子）は，「国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約を補足する人，特に女性及び児童の取引を防止し，抑止し及び処罰するための議定書（仮称）」を締結するとともに，近年における人身取引その他の人身の自由を侵害する犯罪等の実情にかんがみ，この種の犯罪に対処するため，早急に，罰則を整備することとするものである。
　審議・採決の結果，同要綱（骨子）は，全会一致で原案どおり採択され，法務大臣に答申することとされた。

　　答申（人身の自由を侵害する行為の処罰に関する罰則の整備に関する要綱（骨子））【ＰＤＦ】
　４ 　少年法（触法少年事件・保護処分関係）部会長から，少年の保護事件に係る調査手続等の整備に関する諮問第７２号に関し，同部会が取りまとめた要綱（骨子）及び附帯決議について，審議の経過及び結果に関する報告がされた。
　同要綱（骨子）は，少年非行の現状に適切に対処するため，触法少年及びぐ犯少年に係る事件の調査手続の整備，１４歳未満の少年の保護処分の見直し，保護観察における指導を一層効果的にするための措置等の整備を内容とするもので，附帯決議は，公的付添人制度を導入することが相当である旨を決議するものである。
　審議・採決の結果，同要綱（骨子）及び附帯決議は，賛成多数で原案どおり採択され，法務大臣に答申することとされた。

　　答申（少年の保護事件に係る調査手続等の整備に関する要綱（骨子）及び附帯決議）【ＰＤＦ】
　５ 　また，法務省矯正局長から，監獄法改正に関し，「監獄法改正の骨子となる要綱」（諮問第３１号に対する答申）に基づきつつ，行刑改革会議の提言も踏まえた受刑者の処遇を中心とする法律案の検討内容について報告がなされた。

 

○ 議事録等
  　議事録（ＴＸＴ版）

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