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（実施予定）
“社会を明るくする運動”～犯罪や非行を防止し，立ち直りを支える地域のチカラ～は，全ての国民が，犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの立ち直りについて理解を深め，それぞれの立場において力を合わせ，犯罪や非行のない地域社会を築こうとする法務省主唱の全国的な運動です。
「更生保護の日」である７月１日（火），東京・丸の内「ＫＩＴＴＥ」１階アトリウムにおいて，第６４回“社会を明るくする運動”中央行事「おかえりフェスティバル」が開催されました。
「おかえりフェスティバル」では，“社会を明るくする運動”の意義や更生保護制度，特に更生保護にかかわる保護司をはじめとした民間のボランティアの活動等について，よりよく知っていただき，犯罪や非行をした人たちの立ち直りを地域で支えることへの理解と協力を広く訴えるため，様々な催しを実施しました。
本運動のフラッグアーティストである谷村新司さんの開会宣言に続き谷垣法務大臣（当時）のあいさつ，テープカットなどのオープニングセレモニーの後，谷村新司さん，谷垣法務大臣，千葉景子日本更生保護女性連盟会長によるトークイベントを開催しました。トークイベントでは，犯罪や非行をした人たちの立ち直りを支えるため，多くの更生保護ボランティアの方々が活動を行っていること，本運動をそのような活動を行われている方々の後押しとなるものにしていきたいことなど，“社会を明るくする運動”の意義やこの運動を通じて伝えたい思いについてお話いただきました。
谷村新司さん，谷垣法務大臣（当時）らによる
オープニングセレモニー（テープカット）
社会を明るくする運動に対する
思いを語る谷村新司さん
第２部では，協力雇用主やBBS会員を招いて更生保護公開インタビューを実施し，犯罪や非行から立ち直ろうとする人たちを支える更生保護ボランティアの活動を紹介しました。公開インタビューでは，協力雇用主で保護司でもある村田昭浩さんから，協力雇用主としての実体験に基づき，就労支援の重要性をお話いただきました。また，BBS会員の村山優夏さんには，ＢＢＳ会員としてのやりがいや少年の非行からの立ち直り支援に携わることへの思いなどをお話いただきました。
更生保護公開インタビューの様子
第３部では，ジャーナリストの津田大介さん，女優の中江有里さん，保護司の中澤照子さん，BBS会員・セカンドチャンスメンバーの高坂朝人さんをお招きして，「立ち直りにかかわるとは」をテーマに，犯罪や非行をした人の立ち直りについて，一人の国民として，どうかかわっていくべきかをお話いただきました。犯罪や非行をした人の立ち直りにかかわるようになったきっかけや，活動のやりがいを，更生保護ボランティアのお二人にお話いただくとともに，津田さんや中江さんにそれぞれの視点から更生保護にかかわることへの考え等を述べていただきました。犯罪や非行をした人の立ち直りにかかわることは，特別なことではないことをより多くの方に知っていただく貴重な機会となりました。
トークイベントの様子
「おかえりフェスティバル」の当日の様子は，ＹｏｕＴｕｂｅの法務省チャンネル に掲載されていますので，是非御覧になってください！
平成２６年７月９日（水）から同月１０日（木），更生保護法人日本更生保護協会の設立１００周年事業の一環としてアジア保護司会議が開催されました。
本会議では，保護司制度（又は保護司制度に類似する制度）を導入している韓国，フィリピン，シンガポール，タイから保護司等（計１８名）の参加がありました（オブザーバーとしてケニア及び中国から参加）。
この会議の目的は，参加国相互の情報交換と協力関係の強化を図るとともに，将来の国際的なネットワークを構築することです。会議においては，参加各国の保護司制度について紹介があり，日本の保護司も交えた意見交換等が行われました。各国の制度の違いへの関心が高く，参加者からは時間が足りなくなるほど多くの発言があり，活発な質疑応答がなされました。
国別発表（韓国から）
これらの意見交換を踏まえて，全体協議では本会議の総括として，アジア各国の経験を共有し，保護司を始めとする更生保護関係者の国際的なネットワークをさらに構築していくこと等が掲げられた「アジア保護司会議における東京宣言」が採択されました。
東京宣言の読み上げ（韓国，フィリピン，日本，タイ，シンガポール）
このような保護司の国際会議は初めての取組であり，国際的ネットワーク構築へ向けた大きな一歩となりました。
集合写真
