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平成25年度法教育懸賞論文表彰式

平成26年3月25日(火)、東京高等検察庁第2会議室において、平成25年度法教育懸賞論文の表彰式が行われました。
法教育推進協議会委員等出席のもと、笠井正俊法教育推進協議会座長から受賞者に賞状及び副賞が贈られました。
 

表彰式後の記念撮影

平成25年度法教育懸賞論文入賞作品について

平成25年度法教育懸賞論文につき、受賞した論文と笠井正俊座長の談話を掲載いたします。

○ テーマ:私とみんなの法教育

○ 笠井正俊座長の談話 〔座長談話【PDF】〕

○ 受賞作品
【日本司法支援センター賞】 河村新吾氏(広島市立基町高等学校教諭) 〔論文【PDF】〕
 受賞のコメント:
 懸賞論文に応募した理由は、学校現場で生徒に小論文を指導する機会が多く、自分自身も論文作成に挑戦しなくては生徒の気持ちがわからないと思ったからです。
 論文の中で法教育を選んだのは、法教育が新課程の公民科教育の目玉だからです。特に広島の地では、法教育に熱心な法律の専門家が多く、広島弁護士会が中高生を対象にジュニア・ロー・スクールを夏休みに、広島司法書士会が、小学生を対象に親子法律教室を春休みに開催しています。学校外で法教育が盛んな土壌があり、学校も負けじとばかりにチャレンジしてみました。
 法教育の中で教材を労働法、つまりワーク・ルールに焦点化したのは、現代社会において大人も子どもも一番学ばなくてはいけないものだと考えたからです。
 授業実践で学んだことは、労働法を教えることよりも労働法で学ぶこと、さらには労働法そのものが自由で公正な社会を考えさせる教育的価値があるということです。


【公益社団法人商事法務研究会賞】藤井健太郎氏(大垣市立上石津中学校教諭) 〔論文【PDF】〕
 受賞のコメント:
 このたびは、過分なる賞を頂き、ありがとうございました。大変嬉しく思っています。昨年度、私は、稲田大学大学院にて研修の機会を得ました。そこで、今日のように価値観が多様化する社会の中では、道徳的価値観に基づいた社会の形成だけでなく、法治国家として法のもつ意義を理解し、法に基づいた社会の在り方について学びました。
 私も中学校に勤務する一教員ですが、生徒をはじめ保護者の価値観が年々多様化してきていることは実感しています。これから益々、法の重要性は増し、法に基づいた社会が形成されていくと考えています。そして同時に、生徒に対しては単に法を遵守することを教えるのではなく、体験的に法の意義を理解させることの必要性を感じています。将来、義務的な態度で社会に参画するのではなく、主体的に社会参画できる生徒を育成したいとの思いでもあります。法は、私たちのより良い暮らしの実現のためにあるものです。その法に関心を持ち、時には法を社会の実状に即して見直していくことも必要になってきます。
 こうした思いから、今年度、唯一の立法機関である国会の動きを通して、法について理解を深める授業実践を試みました。この実践が全国の教育関係者の方々の授業実践の一助になることができれば、幸いです。
 本当に、ありがとうございました。厚くお礼申し上げます。


【奨励賞】藤井剛氏(千葉県立千葉工業高等学校教諭) 〔論文【PDF】〕
 受賞のコメント:
 このたびは、このような賞をいただき、ありがとうございました。
 私は、法学部出身であるため、政治・経済や現代社会の授業で、教員生活の比較的早い時期から「法律をテーマにした授業」に取り組んできました。しかし、今思うと「法律を教え込む」授業だったと反省しています。
 その「法律を教え込む」授業が大きく変わったのは、2006年から始めた「模擬裁判」でした。法曹専門家と連携した模擬裁判は、討論中心の思考力を鍛えるもので、現在要請されている「言語活動の充実」そのものだと考えています。また、評議の討論では、生徒たちは大いに盛り上がりました。
 裁判員裁判が始まると、「法教育」という言葉が耳に入ってくるようになりました。「法教育とは何だろう」「今まで私が行っていた授業とどこが違うのだろう」と模索が始まりました。その答えがはっきり分かったのは、法教育フォーラムで連載した、京都大学教授土井真一先生との「往復書簡」でした。今振り返れば、土井先生は、私の無謀な授業提案に丁寧に答えて下さり、「法教育」の感覚を理解させていただきました。
 今回、奨励賞を頂いた法教育実践は、土井先生との往復書簡を「授業化」したものです。その意味で、土井先生こそが受賞されたのかもしれません(笑)。
 いずれにせよ今回の受賞をもとに、さらに法教育を進めていきたいと思います。ありがとうございました。
 






 

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