検索

検索

×閉じる

育児と仕事の両立


司法研修所教官
経歴
 平成17年に任官後,東京,大阪,名古屋,福岡,横浜,さいたま,福島,高知の各地方検察庁で勤務。
 その他,内閣官房,司法研修所で勤務。また,アメリカで在外研究を経験。
 約2か月間の育児休業取得。

男性検事の仕事と子育て

育児休業等の制度を利用した経緯について

 私は,妻の妊娠が分かった頃から,育児休業等の制度を積極的に利用することを考えていました。お互いの両親が私たちと離れて暮らしていたことに加え,私が新年度に異動する可能性が高く,乳児を抱えた中で家探しや引越準備をすることの困難が予想されたからでした。妻が仕事に復帰するときに備え,育児に慣れておきたいという気持ちもありました。
 そこで,私は,妻が安定期に入ってすぐに,当時所属していた地方検察庁刑事部の上司に対し,妻の出産後に育児休業等を取得する予定であることを相談したところ,快く承諾していただきました。検事の現場では,捜査や公判の応援で他の検察庁に検事が派遣されるなどの理由で人が入れ替わることがよくあり,普段から仕事をしっかりこなして引き継ぐ仕事を最小限にすることや,早めに上司に相談することを心がけていれば,休暇を取りやすい環境であると思います。

育児と仕事の両立について

 まず,私は,配偶者の出産前後に男性職員に認められる「配偶者出産休暇」(2日)と「育児参加のための休暇」(5日)を全7日間取得しました。これらの特別休暇(有給)は連続して取得する必要はなく,1時間単位の取得が可能であり,妻の入退院や娘の通院等に合わせて柔軟に取得することができました。休暇を積極的に取得することで,少しでも育児に参加できるだけでなく,仕事の効率をより強く意識するようになり,優秀な立会事務官に支えてもらいながらではありますが,妻の出産前と遜色ない事件数を,質を落とすことなく処理できたと思っています。
 そして,警察本部等からの相談案件の捜査に目処が付いた後から私が異動するまでの約2か月間,育児休業を取得しました(この間,育児休業手当金を受給しました。)。妻に教えてもらいながら,娘の世話に関することは一通りできるようになり,夜間の授乳で睡眠不足の妻をサポートできたと思います。このときの娘は,生後2~4か月で,時折笑顔を見せるようになったり,寝返りを始めたりする時期であり,こうした成長ぶりを間近で見られたことが何よりの喜びでした。家族の一体感が醸成されていくのを感じた2か月であり,妻が仕事に復帰した後のお互いの仕事と家事・育児の両立のイメージを多少なりとも持つこともできました。

検事を志す皆さんへ

 私は,現在,最高裁の司法研修所に出向し,検察教官として,司法修習生を対象に,将来の司法を担う法曹を養成する業務に従事しています。育児休業等の制度を利用した後も,在宅勤務を活用しながら,娘と触れ合う時間を確保できているおかげで,娘が「パパ見知り」をすることはありません。これから検事を志す皆さんにも,育児と仕事の両立に是非とも取り組んでいただきたいと思います。司法研修所でお待ちしています!