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育児と仕事の両立


さいたま地方検察庁越谷支部検事
経歴
  平成23年に任官後,東京,大阪,福井,千葉,さいたまの各地方検察庁で勤務。
 その他,約1年5か月間の育児休業取得。

女性検事の仕事と子育て

現在の職務内容

 私は現在,さいたま地方検察庁越谷支部に勤務し,事件の捜査,公判を担当しています。
 捜査を行う部署(刑事部等)と公判を行う部署(公判部)が分かれている大規模庁とは異なり,捜査も公判も行う主任立会制が採られており,基本的には,自分が起訴した事件の公判を自分で担当しています。
 また,事件が送致されてから捜査,公判に従事するだけではなく,警察から,送致前の事件の捜査方針について相談を受けたり,児童虐待事案について児童相談所等と連携を取って児童から話を聞くなどの職務に当たっています。

育児をしながらの仕事

 私は,任官して5年目に出産し,約1年半の育児休業等を取得して復職しました。
 検察庁の勤務時間は,概ね午前8時30分から午後5時15分までと定められていますが,検事の仕事は,仕事や学校で多忙な被害者や参考人からの事情聴取があり,どうしても勤務時間内では日程調整が難しいことがある上,捜査方針の検討や文書の起案等,時間をかけて考えることが必要な内容も多く,勾留して捜査している事件であれば勾留期間という時間制限もあることから,勤務時間内だけでは足りなくなるようなこともあります。
 私も,任官して数年は,夜遅くまで残業することもあったため,実際に育児休業から復帰するまでは,残業ができない環境で,検事の仕事を続けることができるのだろうかと不安に思ったこともありました。
 しかし,検察庁では,職員それぞれの事情に合わせて,時短勤務や昼休みの短縮,フレックス勤務など,さまざまな制度を使いながら,自分のペースで仕事を続けていくことができます。
 育児だけでなく,それぞれの検事が抱える事情については,上司である決裁官が,面談等を通じて理解,把握してくれているので,無理なく仕事と私生活のバランスをとることができますし,逆に,できる範囲で,能力や年次に応じた事件を担当し,知識や経験を培い,検事として成長していくこともできます。
 検事は,配属される部署にかかわらず,常に責任を伴う判断を求められる仕事でありますし,業務量の多寡はあっても,育児中であるというだけで,責任ある仕事から外される,とか,事件を任せてもらえない,キャリアを積むことができないというようなことは決してありません。

時間の制約を自分の強みに

 検事の仕事は,捜査も公判も,時間をかけようとすればいくらでもかけられる,「凝る」ことができる仕事です。
 ただ,検察庁の仕事は,検事1人でできるものではなく,多くの検察事務官によって支えられています。
 そして,検事は,検察庁においては,1年目から管理職の立場になるため,周囲の職員に過度な勤務をさせないように配慮する目も必要となります。
 自分の時間を全て仕事に費やすことができる場合とは違い,仕事に使える時間に制限がある中で,何を優先すべきか,どのような方法で仕事を進めるか,常に考えながら仕事をすることによって,自分のことだけでなく,周囲の職員の状況をきちんと見て配慮する,管理職としての能力を磨いていくことにつながると思います。