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行刑改革会議第1回会議議事概要

1 日時

平成15年4月14日(月)14時から16時45分

2 場所

法務省第1会議室(20階)

3 出席者

(委員等,敬称略)
 (相談役)後藤田正晴(元副総理),(座長)宮澤弘(元法務大臣),(座長代理)成田豊((株)電通会長),(委員)井嶋一友(弁護士・元最高裁判所判事),江川紹子(ジャーナリスト),大平光代(弁護士),菊田幸一(明治大学法学部教授),久保井一匡(弁護士・前日本弁護士連合会会長),曾野綾子(作家・日本財団会長),高久史麿(自治医科大学学長),滝鼻卓雄((株)読売新聞東京本社専務・社長室長),野崎幸雄(弁護士・元名古屋高等裁判所長官),長谷部恭男(東京大学法学部教授),広瀬道貞(全国朝日放送(株)(テレビ朝日)社長),宮澤浩一(慶応義塾大学名誉教授)(委員・50音順)
(法務省)
森山眞弓法務大臣,増田敏男法務副大臣,中野清法務大臣政務官
(事務局)
但木敬一事務局長, 倉吉敬事務局長代理

4 議題

(1) 法務大臣あいさつ
(2) 座長あいさつ
(3) 会議の公開等の在り方について
(4) 委員自己紹介
(5) 意見交換

5 会議経過

(1) 法務大臣から,別紙1のとおりあいさつがあった。
(2) 宮澤(弘)座長から,別紙2のとおりあいさつがあった。
(3) 会議の公開については,別室に設置したモニターにより公開することに決定された。なお,第1回に限ってテレビカメラを入れて公開した。
(4) 各委員が自己紹介を行った。
(5) 各委員が,a.会議に向けた基本的な考えや姿勢,b.会議における検討項目,c.具体的な検討方法について,以下のような意見等を述べた(順不同)。
・ 行刑施設における医療体制について,視察等を通じて実情や問題点を知った上,その在り方について検討,提案していきたい。
・ 行刑の問題を人権という視点ではなく,「愛」という視点から考えていきたい。
・ 現場を十分に見た上で検討したい。
・ 年内に提言をまとめるとのことだが,早急に検討すべき問題がある一方,より長期的に考えるべき問題もあるので,期限については厳しく考えないでほしい。
・ 刑務所の問題と代用監獄等の問題を切り離し,本会議では前者の問題のみ扱うべきである。
・ 受刑者や刑務官に対するインタビューを行うべきである。
・ 刑務所問題に限定すべきではなく,刑事司法全体の流れの中で,拘禁施設全般に関する問題について議論すべきである。
・ 受刑者からの不服申立てを受け付ける第三者機関の設置を検討すべきである。
・ あらゆる不正がただされる時代にあって名古屋刑務所事件のような事件が二度と起こらないようにするため,情願制度だけでなく,刑務所全体の運営を国民に明らかにして,国民にガラス張りの刑務所を作り出すべきである。
・ 監獄法が古く,法律によらないところで行刑の実務運用がなされてきたことが問題である。
・ 監獄法の改正を視野に入れた検討を行うべきである。
・ 過剰収容の問題,それに伴う職員をめぐる環境の問題等を冷静にバランスよく議論すべきである。
・ 監獄学,刑務所における心理学,社会学,犯罪教育学等を検討していきたい。
・ 組織の在り方,そのよって立つ哲学,ビジョンについて議論すべきである。
・ 行刑運営に関する調査検討委員会において示された検討事項の例について,当面議論すべきである。
・ 名古屋刑務所事件の根にあるものは,他の人権一般の問題と同じであり,なぜ,このような事件が起きたかを徹底的に現場を見て検討すべきである。
・ これからの世の中を背負って立つ子供たちのために,諸外国に恥ずかしくない矯正行政の実現を目指すべきである。
・ 監獄内では,グループ・ポラライゼーション(group polarization 集団の分極化)が起き,過激な判断を生み出す傾向があり,これをどう防ぐかがポイントである。

6 今後の日程等

・ 次回は,5月19日(月曜日)午後2時開催。
 なお,今後,原則として毎月第3月曜日午後2時より開催。
・ 次回は,諸外国の行刑制度に関するプレゼンテーション,有識者からのヒアリング等を予定。
(文責行刑改革会議事務局)
-速報のため、事後修正の可能性あり-