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刑事施設の被収容者の不服審査に関する調査検討会(第12回)議事要旨

 日時
 平成18年7月5日(水)15:30~18:20

 
 

 審査件数

 

検討会付議件数

委員からの意見

処理案相当

再調査相当

処理案不相当

36件

32件

4件

0件

 

 

 付議件数36件中1件は前回再調査相当とされたもの。

 
 

 再調査相当意見

 

 (1)

 受刑者の親族あて度数外発信の禁止措置について

 

 本件は,訴訟費用や生活費用が必要であるとして,親族あてに金銭の差入れを依頼しようとした発信を禁止したものであるが,説明の限りでは,同措置が適当であったかどうか判断できない。当時の申出人の領置金額及びその使用状況を踏まえた上,緊急に金銭の差入れを必要とする事情があったか否かについて,再度,調査されたい。

 (2)

 受刑者の出版社あて発信の禁止措置について

 

 本件は,購入した図書に誤植があったとして,出版社あてに図書の返品等を求めようとした発信を禁止したものであるが,これに先立ち,刑務所が出版社に問い合わせた上,申出人に図書の返品はできないこと等を告げているとの事情を考慮しても,同措置が適当であったとは考え難い。当該発信を許すことにより,刑務所内の規律及び秩序の維持等に障害が生ずる相当の蓋然性があったのかという点について,再度,調査されたい。

 (3)

 受刑者の知人あて発信の禁止措置について

 

 本件は,知人あてに民事訴訟の代理人の件等について依頼しようとした発信を禁止したものであるが,説明の限りでは,同措置が適当であったかどうか判断できない。申出人と相手方との関係,申出人とその親族との外部交通の状況等について,再度,調査されたい。

 (4)

 休日における被告人の弁護人あて発信の禁止措置について

 

 説明の限りでは,休日中に発信すべき緊急性,必要性があったものと認められ,これを禁止した措置が適当であったとは考え難い。当該発信の目的や発信しようとした文面の内容等の詳細について,再度,調査されたい。