新任検事


横浜地方検察庁検事
経歴
 平成29年に任官後,東京,横浜の各地方検察庁で勤務。

検事生活のスタート ~新任検事として~

検事という仕事

 私は,検事になって1年目の「新任検事」です。
 昔から検事という仕事に興味があって,法曹を目指していましたが,私が検事として仕事すると決意したのは司法修習生のときでした。
 検事という仕事は,「悪を許さない」という当然の正義感を存分に発揮できる仕事だと思います。
 修習を通して,実際に事件捜査を体験してみて,被害者だけでなく,被疑者の立ち直りのためにも仕事ができ,事案の真相を明らかにし,捜査官として,とことん真相に近づくことができると実感し,検事を志望しました。
 現在,新任検事としてどのような気持ちで,どのように働いているか,お話しします。

新任検事の仕事 ~多くの人に支えられて~

 私は,本年4月から,刑事部に所属し,刑事事件の捜査・処理に従事しています。
 1年目の新任検事と聞くと,検察官としての権限が弱いかのような印象を受けるかもしれませんが,そんなことはありません。
 新任検事とはいえ自ら検察権を行使する権限を持つ独任制官庁にほかならず,着任早々から割り当てられた事件の主任検察官として,捜査・処理に従事します。
 捜査は,被疑者や関係者の取調べだけではなく,必要であれば,事件の現場にも足を運び,現場の状況や雰囲気を自ら確認することもあります。
 検察官の仕事は,被疑者の身柄を拘束し,起訴して裁判にかけたり,一方で,被害者から被害状況などを聴取したり,多くの人の人生に大きな影響を与える仕事であり,とても責任の重い仕事です。
 当然,失敗は許されません。
 最初は,分からないことも多く,判断を間違えると人の人生を大きく左右してしまうのではないかという不安もつきまといます。
 しかし,ここで生きるのが,検察庁の組織としての結束力だと思います。
 新任検事の私にも立会事務官がおり,適切な事件処理をサポートしてくれる良きパートナーとして,様々な面からアドバイスをくれます。
 また,周囲には,多様な経験を積んできた先輩がたくさんいますし,決裁と呼ばれる上司への報告場面では,決裁官から1対1で,その豊富な知識経験に基づく様々な指導,助言を受けることができます。
 検察庁の良いところは,数え切れないくらいの事件を扱われてきた,歴戦の,「すごい検事」たちがすぐ近くにいて,その人たちから,日々,直接指導してもらうことができるところだと思います。
 新任検事である私は,助言を頂き,指導を受ける度に,新たなものの見方を学び,かつて同じように悩んだ経験がある先輩方の言葉の重みを感じますし,指導されたことが自分の検察官としての血肉になっているのを感じます。
 私は,刑事部に所属しつつも,特別刑事部に応援派遣され,同部が取り扱う事件の取調べなどにも従事する機会を得ました。
 応援検事として,先輩の事件や他部の事件に関与させていただくことは,自らの視野を広げる非常に有意義な経験です。
 こんなにも刺激的で,成長できる職場は,なかなかないといえるでしょう。
 

今後の目標

 検察官の仕事をこなせるよう,捜査官としても,法律家としても成長したいと考えており,いずれは,社会の耳目を集めるような重大事件の捜査・公判を担当したいと思っています。他方で,検察官としてだけでなく,政府の法律家として,法務省や他省庁における立法作業などの場面でも活躍できる検事を目指したいです。
 皆さんが,新任検事として仲間に加わってくれる日をお待ちしています。