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法務省で働くひと・しごと紹介 Vol.21
~検察事務官~
- Q1
- 検察事務官ってどんな仕事?

私はこの4月に法務省に異動となり、現在は法務事務官として働いていますが、元々は検察庁に採用され、検察事務官として長く勤務してきましたので、今回は、検察事務官のお仕事について紹介させていただきます。
検察事務官は、検察庁における「捜査・公判部門」、「検務部門」、「事務局部門」の3つの部門に主に配置され、検察官が行う刑事事件の捜査・公判活動や刑の執行指揮などの仕事をサポートしています。
- Q2
- 最近のトピックスは?
現在所属している刑事法制管理官室は、刑事法に関する課題などを検討し、現行法の改正や新しい法律の制定などを行っている部署です。検察庁の業務で法律を確認する際、理解するのが難しいといつも思っていましたが、ここでの仕事は、法律について、その制定に至る背景や過程などから知ることができ、大変勉強になります。
- Q3
- 検察事務官のやりがいって何?
「捜査・公判部門」において、検察官とペアになり、二人三脚で仕事を行う検察事務官を「立会(たちあい)事務官」といいます。立会事務官は、取調べに立ち会ったり、ときには、事件現場に直接赴いたり、検察官の指揮を受けて逮捕状の執行や捜索差押などを行います。事件の真相解明に深く関わることができ、社会正義の実現に携わっているという使命感や充実感を感じることのできる仕事です。
また、「検務部門」や「事務局部門」の仕事は、検察事務官が主体となって行う業務が多く、例えば検務部門では事件の証拠品の保管や処分をする仕事や、罰金の徴収に関する仕事など、捜査・公判部門とは違ったやりがいや達成感を感じることのできる仕事です。
- Q4
- 心に残っているエピソードがあれば教えてください。
印象深い出来事が多かったのは、「捜査・公判部門」での仕事です。なかなか事実を認めなかった犯人が、検察官の取調べが進むにつれ真実を語り出したときや、捜索差押や裏付け捜査を行う中、真相解明の糸口となる証拠を発見できたときには、大きなやりがいを感じました。

答えてくださった𠮷田補佐官

執務の様子(自席にて)