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記者が行く!
~学んでみよう!やさしい日本語(やさしい日本語研修教材例)~
皆さま、こんにちは!今回は、やさしい日本語について、担当者へ話を伺いました。
早速ですが、やさしい日本語とは何ですか?
やさしい日本語とは、相手に合わせて分かりやすく伝える日本語のことです。
日本語を母語としない外国人の方や高齢者や障がいがある方など、様々な方に用いられています。
なるほど!色んな人たちへ使える日本語のことなのですね。
最近は、日本に住む外国人も増えていますよね。
はい。日本に住んでいる在留外国人は30年間で約3倍となっており、その国籍、使用言語も多様化しています。

出入国在留管理庁 外国人生活支援ポータルサイト内 「やさしい日本語研修教材例」P7
在留外国人数の多い国籍・地域の上位10位をみても、その公用語が9言語に及んでいます。
在留外国人が日本で安心して生活するには、国・地方公共団体や職場などからのお知らせを正しく理解する必要がありますが、すべての言語に対応した情報発信を行うことはなかなか難しいため、在留外国人にも分かりやすい日本語である「やさしい日本語」の活用が期待されています。
なるほど、外国人だからといって皆、英語が通じるわけではないのですね。
そうです。英語を母語としない在留外国人も数多くいらっしゃいます。
出入国在留管理庁が令和4年度に行った「在留外国人に対する基礎調査」では、「情報を入手する時に、情報提供される言語として、母語以外ではどの言語を希望しますか。」との問いに対し、「やさしい日本語」が上位3番目になっていることからも、「やさしい日本語」の要望が高いことが分かっています。

出入国在留管理庁 「令和4年度 在留外国人に対する基礎調査報告書」 抜粋
それならば、積極的にやさしい日本語を使っていきたいですね。
やさしい日本語を学ぶにはどうしたら良いですか?
出入国在留管理庁のホームページ内にある「外国人生活支援ポータルサイト」で、やさしい日本語のガイドラインや言い換え例を公開しています。やさしい日本語に広く慣れ親しんでもらうため、ぜひ一度、やさしい日本語ガイドラインをご覧になってください。
また、出入国在留管理庁では、各地の地方出入国在留管理局でやさしい日本語研修を実施していますが、どなたでもやさしい日本語研修が実施できるよう、「やさしい日本語研修教材例」を同ポータルサイトで公表しています。
この研修教材例には、ポイントをまとめたテキストのほか、日常に即した例文を取り入れた別冊ワーク集(書き言葉編と話し言葉編)も収録しており、この研修教材例だけでやさしい日本語の研修が行えます。
なるほど!ガイドラインでやさしい日本語を学ぶことができ、さらにはやさしい日本語研修教材例を使って講師となったりすることもできるということですね。
でも、やさしい日本語を勉強するのは大変そうですよね。
いいえ、そんなことはありません。
やさしい日本語に決まった正解はありません。
まずは、お互いに歩み寄り、理解しようとする気持ちを持つことが大切なのです。
難しそうだと構えることなく、やさしい日本語を使うハードルが低いことを体感していただきたいと考えています。
やさしい日本語が活用される機会が増えると良いですね!
今回は、ありがとうございました!