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平成16年版犯罪白書のあらまし <はじめに>

<はじめに>

 
 本白書は,平成15年を中心とした犯罪の動向等を概観するとともに,特集として「犯罪者の処遇」を取り上げている。
 我が国は,長らく世界一安全な国といわれてきたが,ここ10年ほどの間に犯罪情勢は急速に悪化し,今や,市民が安心して暮らせる社会をいかにして取り戻すかが重要な課題となり,各方面で幅広く検討が進められ,様々な取組が行われている。その中で,犯人を迅速・確実に検挙し,その責任にふさわしい刑を科するにとどまらず,犯罪者の改善更生・社会復帰のための効果的な処遇を行うことによって再犯を減少させ,治安の維持を図ることは,刑事司法に与えられた重要な役割である。
 加えて,矯正の分野においては,過剰収容の解消,行刑改革会議提言を踏まえた取組,監獄法改正などが大きな課題となっており,また,更生保護の分野においても,現行制度発足後半世紀余りが経過した現在,検討すべき事柄が多い。
 このような情勢を踏まえ,本白書は,治安が良好であったかつての「平穏な時代」と対比させつつ,近年における成人犯罪者処遇の実情を,その背景と共に紹介し,今後の議論に資するための資料を提供しようとするものである。
 本白書の構成は5編から成り,第1編では,平成15年を中心とする犯罪の動向を,第2編では,検察,裁判,矯正及び保護の各段階における成人犯罪者処遇の実情を,第3編では,犯罪被害の実態及び犯罪被害者の救済の実情を,第4編では,少年非行の動向と非行少年の処遇の実情をそれぞれ紹介し,第5編では,特集として「犯罪者の処遇」について記述している(なお,本稿の構成は,要約の便宜上,本白書の構成と一部異なるところがある。)。


● 目次
 
○ <はじめに>
○ <第1編> 平成15年の犯罪の動向
○ <第2編> 犯罪者の処遇
○ <第3編> 犯罪被害者の救済
○ <第4編> 少年非行の動向と非行少年の処遇
○ <第5編> 特集-犯罪者の処遇