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ウガンダ

ウガンダでは、北部で、キリスト教過激組織である「神の抵抗軍」(LRA)(注28)が活動していたが、治安当局による掃討作戦を受けて勢力が縮小し、拠点を国外に移したことから、2006年以降、同組織によるテロは確認されていない。

西部では、1990年代に活動していた「民主同盟軍」(ADF)(注29)が、2003年頃、治安当局による取締りを受けてコンゴ民主共和国に拠点を移して以降、同組織の活動は停滞していたが、2021年には、ADFが首都カンパラで、10月に爆弾テロ、11月に連続自爆テロを実行した後、「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)関連組織「中央アフリカ州」(注30)として活動を再開した。

他方、ウガンダ政府は、ソマリアに展開するアフリカ連合ソマリアミッション(AMISOM)に軍隊を派遣し、「アルカイダ」関連組織「アル・シャバーブ」に対する掃討作戦に参加していることから、同組織は、ウガンダを攻撃対象であると主張し、同国に対する反発を強めた。2010年7月、首都カンパラで、FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップ決勝戦を放映中の飲食店2軒で自爆テロが発生し、米国人及びアイルランド人を含む76人が死亡した。同事件では、同組織の広報担当アリ・モハムード・ラゲが、ソマリア首都モガディシュで記者会見を実施し、犯行を主張するとともに、新たな攻撃を警告した。

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