フロントページ > 国際テロリズム要覧について>地域別テロ情勢 > ブルガリア

ブルガリア

ブルガリアでは、2007年2月、「異教徒に対するジハード」や「ブルガリアにおけるイスラム法に基づく国家の樹立」を呼び掛けたブルガリア人4人が逮捕されたほか、2008年5月には、チェチェンでのテロ活動に資金提供した犯罪組織が摘発されるなど、テロの脅威が指摘されるようになった。

2012年7月には、南東部・ブルガスの空港で、イスラエル人観光客を乗せたバス車内で爆弾が爆発し、イスラエル人5人及びブルガリア人バス運転手1人の計6人が死亡した。同事件について、ブルガリア政府は、2013年7月、「ヒズボラ」(注53)が背後にいるとして、同事件の実行犯を支援したオーストラリア人及びカナダ人の容疑者2人の身元を公表した。

一方、2015年9月には、南部のトルコとの国境で、トルコからブルガリアへの入国を企図した「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)メンバーが拘束されるなど、同年以降、ISILメンバーの拘束事案が断続的に発生しているほか、2016年7月にドイツ南部・アンスバッハにおける野外音楽祭会場付近で発生した爆弾テロのシリア人実行犯が、難民としてシリアからブルガリア経由でドイツ入りしていたことが明らかとなった。

また、2019年6月には、中部・プロヴディフで、ISILに影響を受けて爆弾テロを計画していた学生が逮捕されたほか、2020年7月には、2015年以降シリアに複数回渡航し、様々なイスラム過激組織の一員として戦闘に参加した男が逮捕された。

このページの先頭へ

ADOBE READER

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。