フロントページ > 国際テロリズム要覧について> 地域別テロ情勢 > その他(オランダ、スイス、オーストリア、アルバニア)

その他(オランダ、スイス、オーストリア、アルバニア)

オランダでは、同国政府が、2022年7月、テロに関する報告書を公表し、同国における最大の脅威は、イスラム過激主義としつつも、極右過激主義の台頭や陰謀論等に端を発する反政府運動が暴力及びテロに発展する可能性について言及した。

スイスでは、2020年9月、トルコ系スイス人が対「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)(ISIL)有志連合による民間人犠牲者の発生に対する報復として、ポルトガル人を殺害する事件が発生した。さらに、同月、ISILへの支援を呼び掛けたスイスと北マケドニアの二重国籍者及びコソボ人が逮捕される事件も発生した。

オーストリアでは、2020年11月、首都ウィーンの6か所で銃撃事件(4人が死亡)が発生し、ISILが犯行声明を発出した。

アルバニアでは、2015年以降にISILに参加した経歴を持つ男が、2022年5月、SNS上で国家機関へのテロを呼び掛けた容疑で逮捕された。

なお、欧州では、2020年10月にフランスで発生した教師斬首殺害事件後、複数国が、国内在住チェチェン人に対し、「アルカイダ」及びISIL支持者とのつながりの有無等に関する調査を行った。その結果、複数の国において、北コーカサス地方及び中央アジア地域出身者や同地方及び地域出身者で構成されるネットワークによる「休眠小集団」の設立が確認されている(注54)

このページの先頭へ

ADOBE READER

PDF形式のファイルをご覧いただくには、アドビシステムズ社から無償配布されているAdobe Readerプラグインが必要です。