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ヘイトスピーチ解消法施行5年

 「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」,いわゆるヘイトスピーチ解消法が施行されて5年が経過しました。

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 令和3年6月1日,法施行から5年を迎えるに当たって,上川法務大臣は記者会見で次のように述べました。

”今月3日で,ヘイトスピーチ解消法が施行されて5年を迎えます。
 ヘイトスピーチ解消法は,本邦外出身者に対する不当な差別的言動を対象とし,そのような言動があってはならないとの理念を明らかにしたものです。
 残念ながら,国の内外を問わず,人種や民族等を理由とする不当な差別的言動がいまだ後を絶ちません。
 こうした言動は,多様性と包摂性のある「誰一人取り残さない」社会の実現を目指す上で,決してあってはなりません。
  法務省の人権擁護機関におきましては,法施行5年を機に,「ヘイトスピーチ,許さない。」とするポスターのリニューアルを行いました。今後とも,社会を構成するお一人お一人に,このような意識をお持ちいただけるよう,様々な人権啓発活動に,しっかりと取り組んでまいります。”

 
記者会見での上川法務大臣とリニューアルしたポスター
 (記者会見での上川法務大臣とリニューアルしたポスター)              

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 法施行から5年が経過しましたが,いまだにヘイトスピーチがなくなったといえる状況にはありません。

 法務省の人権擁護機関では,法施行5年のこの機会に,「ヘイトスピーチ,許さない。」をメインコピーとするポスター・リーフレットをリニューアルし,地方自治体等への配布を進めています。
 6月上旬には,リニューアルしたポスターを霞が関にある法務省の敷地内掲示版に集中的に掲示し,その様子をSNSでも発信するなど,ヘイトスピーチは許されるものではないということを知っていただけるように取り組みました。

 
法務省の敷地内掲示板
(法務省の敷地内掲示板)

 このほか,法務省HPでのバナーの掲示,ヘイトスピーチに係るHPの更新,SNSによる情報発信などの人権啓発活動に取り組んでいます。
 また,各地の法務局・地方法務局においては,庁舎等におけるポスターの掲示やリーフレットの設置,横断幕や懸垂幕による発信なども行っています。このほか,スポーツ組織と連携したイベント等の取組も行う予定です。

 今後も,法務省の人権擁護機関では,社会を構成する皆様お一人お一人に,「ヘイトスピーチ,許さない。」との意識を持っていただけるよう,人権啓発活動等にしっかりと取り組んでいきます。