CONTENTS

お答えします
~施設整備の仕事について~

甲府法務総合庁舎の外観

甲府法務総合庁舎
(平成25年12月完成)

Q1:
法務省の大臣官房施設課では,どのような仕事をしているのですか?
A1:
法務省の施設(刑務所,検察庁,法務局など)の総数は930施設であり,建物の延べ面積は約562万m2(東京ドーム約120個分)あります。大臣官房施設課(以下「当課」といいます。)では,これら施設整備の企画,設計,工事監理などを担当していますが,そのうち,刑務所・拘置所・少年院など収容施設(矯正建築)の整備は,国内で唯一,当課が設計等を担当しています。
法務省施設の中には,古い施設が多数あるため,老朽施設の建替え,不具合施設の改修・補修などを重点的に取り組んでいます。近年,当課が担当して完成した施設には,東京拘置所,札幌刑務所,甲府法務総合庁舎などがあります。
また,施設を長く適正に使用することができるように,施設を使用している職員に対して,建築物等の保全(建物の完成後,性能や機能を良好な状態に保つこと)に関する専門的知識の助言なども行っています。
他にも国内で唯一収容施設の整備を行う機関として,矯正建築の分野における国際協力も行っています。
東京拘置所の外観

東京拘置所(平成24年3月完成)

札幌刑務所の外観

札幌刑務所(平成26年9月完成)

Q2:
どのような国際協力を行っているのですか?
A2:
国際協力の分野では,これまで,タイ王国などに当課職員を派遣するなどして,技術支援を行ってきました。タイ王国には,当課の技術協力により建てられたシリントン少年院があります。
また,アジアにおける矯正建築に関する情報共有や技術支援を進めるため,当課が中心となって,アジア諸国が参加する「アジア矯正建築実務者会議」を設立し,年1回,参加国の持ち回りで開催しています。
タイ王国のシリントン少年院の外観

当課の技術協力により建てられた
タイ王国のシリントン少年院

第3回アジア矯正建築実務者会議の風景

平成26年3月にマレーシアで開催された
「第3回アジア矯正建築実務者会議」の状況