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第72回“社会を明るくする運動”
「#生きづらさを 生きていく。」をさらに一歩先へ

令和4年、“社会を明るくする運動”は72回を迎えます。
第72回のメインコピーは、前回に引き続き「#生きづらさを 生きていく。」。
「生きづらさ」が誰にでもあったとしても、それでも前を向いて生きていかねばならない。
「生きづらさ」がありつつも、人と人とがつながり、寄り添い、社会につながっていく。
“社会を明るくする運動”(“社明”)は、そんな「犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会」を目指し、発信を展開してまいります。

1 ポスター・リーフレットが表現するもの

ポスターの画像1

舞台は、明け方の海。

ポスターでは、手前にたつ後ろ姿の女性が、少し離れた場所で脱いだ靴を手に軽やかに水と遊ぶ少女を見守っている場面が描かれています。

そして、ポスターで後ろを向いていた女性は、リーフレットを開くと、その表情が一気にアップになります。未成年の頃に、自分も立ち直りの当事者であった女性が、今は自らが支援する側にたち、少女を見守りながら、その先にある広くて明るい世界を願う表情です。

ポスターの画像2

2 #社明72 キーストーリー

ある地方都市の中心部にある新しいビル。

その中にある小さなオフィスで働く、30歳くらいの女性。

 

地方の、小さな町で生まれた。

小さい頃から、おばあちゃんと2人暮らし。

どこか、自分は他の家の子と違う、と思っていた。

うまく表現できないけれど、同年代の友達ともうまくいかなくて、学校でもなじめない。

 

隣の町に住む先輩の家は、いつもなぜか誰もいなくてガランとしていた。

居場所だったっていうわけではないけれど、学校よりは居心地がよかった。

煙草もクスリも、教えてくれたのはその先輩。

そして、2人とも保護観察になった。

 

保護観察が終わってから高卒認定試験を受けた。

大学に進学して、一人暮らしを始めた。

そして、2年間会社に勤めた後、大学の時の仲間と一緒に会社を始めた。

思い切って新しいことに挑戦しよう、と思えたのは、あの人の言葉がきっかけだったかも知れない。

大丈夫。世界は広くて、明るくて、
私もいるんだから、きっと大丈夫。

保護観察になって出会ったあの人は、田舎の小さな町と、隣の町の先輩とその取り巻きが、自分の世界のすべてだと思い込んでいた私に、そう言った。

 

小さい頃から、なぜか私につきまとった寂しさ。
それは

生きづらさ

だったのかもしれない。

今度は私が、生きづらさを抱えた子たちに、世界が広いということを伝えることができるかもしれない。

3 多様な発信の展開

第72回の“社明”においては、ポスター・リーフレットのほか、オリジナル動画やラジオCM用音声を制作しています。

また、第66回“社明”からご協力いただいている吉本興業株式会社とは、今年の3月に開設したばかりのBSよしもととのコラボ等、新たな企画も予定しています。

 

本年の“社明”にぜひご期待いただくとともに、運動へのご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。