CONTENTS

お答えします。
~保護司について~

Q1
保護司の役割はどのようなものですか?また、日本独自の制度なのですか?
A1:

保護司は、法務大臣から委託された無給の非常勤の国家公務員で、保護観察官と協力して、罪を犯した人の立ち直りを支えています。地域の隣人として罪を犯した人を受け入れ、その社会復帰に伴走する保護司は、罪を犯した人の心の支えとなり、また、更生に励む人と地域社会の架け橋となる存在でもあり、国際社会が目指す誰一人取り残さない社会というSDGsの理念に通ずるものとして、世界的にも注目されています。また、日本が技術協力を行ってフィリピンやケニアに日本の保護司を基にした制度が導入されています。

Q2
どのように国際社会に向けて発信しているのですか?
A2:

主に国際会議の場を通じて、保護司制度の重要性について発信を行っています。昨年は、国連の会議である京都コングレスのサイドイベントとして第1回世界保護司会議を開催しました。この会議では、保護司や更生保護に関わる地域ボランティアの国際的なネットワークの構築及び制度の導入を希望する国や地域への支援などが議論され、その成果として「京都保護司宣言」が採択されました。同宣言には、会議で議論された内容を今後世界的に協力して推進していくこと、そして国連の国際デーとして「世界保護司デー」の創設を目指すこと等が盛り込まれています。保護司制度の普及や「世界保護司デー」創設に向け、今後も発信を続けて参ります。

(参考)世界保護司会議について(法務省ホームページ)