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法務省で働くひと・しごと紹介
~経済安全保障の確保に向けて~

係名:
経済安全保障特別調査室
所属:
公安調査庁
Q1
経済安全保障特別調査室の分析官ってどんな仕事?
A1:

例えば、日本の先端技術が安全保障上懸念がある国に流出することを防ぐなどし、日本の安全を図り平和と繁栄を維持していくこととイメージしてもらえればよいと思います。当室では、関係機関と連携しながら、日本の企業や大学などが保有する技術・データ・製品等が流出することを防ぐための情報を収集・分析し、政府中枢を始めとする関係機関に情報提供しています。

Q2
最近のトピックスは?
A2:

当室は、日本の企業や大学などが保有する技術等の流出を防ぐため、企業や大学との連携を進めています。当室では、国民の皆さまや経済団体、企業、大学等に幅広く技術等の流出の事例や注意点などを知ってもらうため、パンフレットを公表しているほか、講演を実施しています。また、啓発動画を作成し、都内の大型ビジョンで放映するなどしています。

あなたの持っている技術やデータが狙われています
Q3
経済安全保障特別調査室の分析官のやりがいって何?
A3:

私が担当する経済安全保障に関する分析業務は、全国の調査官が様々に工夫をして集めた情報をもとに、自分なりに仮説を立て、価値のあるものを見いだし、分かりやすく文書にするものです。色々な観点から様々な結論を導き出すことができるので、正解が一つというものではありません。苦労してまとめた資料を関係機関に提供して、それをもとに関係機関が何らかの対策をとってくれた際には大きな達成感を感じます。日々変動する国内外の情勢を的確に捉えて分析を行うために、幅広い知識を吸収しなければならずチャレンジングではありますが、皆が知らない事態をいち早く把握できることは刺激的でもあります。日本の更なる発展に必要な技術等の流出防止に貢献しているという誇りをもって、業務に従事しています。

Q4
心に残っているエピソードがあれば教えてください。
A4:

経済安全保障のパンフレットを室一丸となって作成したことです。国や国民の皆さまの安全を経済面から確保する取組の一環として、「企業や大学等の皆さまの実務にお役に立てるパンフレット作り」を目標としました。国内外で発生した経済安全保障に関連した事案や想定される技術・データ・製品等の流出経路などについて、職場の多くの同僚と時には激論を交わしながら、分かりやすい文章や図などを作成しました。このパンフレットが皆さまのお役に立てることを室員一同願っています。

ご参考:公安調査庁 経済安全保障特集ページ

経済安全保障の確保に向けて2022