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記者が行く!
~第62回 全国矯正展~

【記 者】

皆さま、こんにちは!

今回は、6月4日から5日にかけて行われた全国矯正展について、担当者にお話を伺ってきました。

記 者

全国矯正展とは、どんなイベントなのでしょうか?

担当者

全国矯正展は、”社会を明るくする運動”の中央行事の一環として、再犯防止に向けた矯正施設の取組等の紹介や、全国の刑務所の受刑者たちが、改善更生や社会復帰を目指して製作した製品の展示販売を通じて、矯正行政の現状について、皆様に広く知っていただくことを目的として実施しております。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、令和2年と令和3年は全国矯正展の開催を中止しましたが、本年度は3年ぶりに開催することができました。

記 者

念願の開催だったのですね!ずばり見所はどこでしょうか?

担当者
全国刑務所作業製品審査会コーナー

全国刑務所作業製品審査会コーナー

「全国刑務所作業製品審査会コーナー」です!全国各地の刑務所で製作された刑務所作業製品の中で、特に優れた製品には、法務大臣賞や事務次官賞などが与えられます。全国矯正展では、そういった製品を大々的に展示しております。

そのほかにも、特別矯正監、矯正支援官によるテープカットや、刑務作業を体験できるコーナーなど、見所はたくさんあります。

記 者

展示されている製品を手に取ってみましたが、クオリティが高くて驚きました。市販のものと比べても遜色ない作りだと思いますが、どうやって製作しているのでしょうか?

函館少年刑務所のマル獄シリーズ

函館少年刑務所のマル獄シリーズ

担当者

刑務所では作業専門官という技術指導を担当する専門の職員がおり、その職員の指導を受けながら、受刑者たちが一生懸命作っています。実は、こうした製品は作業専門官が企画しているんですよ。

受刑者たちが社会復帰に向けて、一生懸命に製作した刑務所作業製品を少しでも多くの方々に知っていただければ幸いです。

また、新型コロナウイルスの感染が拡大したときには、刑務作業で培った縫製技術を活かして医療用ガウンを製作し、全国の医療機関等への支援も行ったんですよ。

記 者

医療従事者を陰ながら支える受刑者たち・・・なんだか胸が熱くなりますね!

今回は取材にご対応いただき、ありがとうございました。イベントに参加して初めて知ることも多く、勉強になりました。

担当者

第62回の全国矯正展は終了しましたが、矯正展は全国各地でも実施する予定です。

また、刑務所作業製品は、オンラインでの販売も行っています。今回紹介できなかった製品も取り扱っておりますので、ぜひご覧ください。