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矯正行政のミッション・ビジョン・バリュー
令和7年6月に拘禁刑が施行されるなど、矯正行政は大きな変革期にありますが、変革に向けた取組を着実に推進し、拘禁刑にふさわしい処遇を実現するためには、矯正施設で働く職員はもとより、国民の皆さまの御理解と御協力を得ていくことが重要となっています。
そこで、矯正局では、これからの社会の中で矯正行政が果たすべき役割を明らかにする、「ミッション・ビジョン・バリュー」の策定に向け、125名の職員をメンバーとするプロジェクトを立ち上げました。
本プロジェクトでは、それぞれのメンバーが犯罪被害者、職場の上司や部下、同僚等へのインタビューを実施したほか、大学生や会社員等、一般の方とのワークショップを開催し、延べ1500名もの多くの声をもとに、ミッション・ビジョン・バリューを策定しました。
矯正局では、策定したミッション・ビジョン・バリューをもとに、取組を進めてまいります。


ワークショップの様子
私たちは、どんなときも犯罪や非行をした人と向き合ってきました。
安全な環境を保つこと。自らの罪と向き合い、真摯な反省の下、責任ある社会の一員として再び生きようとすること。
それが、新たな被害を防ぎ、安全で豊かな社会につながると信じて。
過去や未来と向き合い、その人の心を動かすこと。
そして、共に生きようとする社会を創ること。
「更生を信じる力で、もっと安全で豊かな社会を」
それが、私たちの使命です。
〇ビジョン:罪と向き合い、社会とつながる場所私たちは、犯罪や非行をした人が、人や社会とのつながりの中で更生し、共生できる社会を創ります。
そのための安全について考え、実践と改善を重ねます。
社会のあらゆる人と共に更生について考え、それぞれの価値観と世界観を共有しながら、協働します。
そのためにも、私たち自身の健康や幸福について考え、環境を整えていきます。
〇バリュー24時間365日、私たちは見守り続ける。
日中の工場や教室で。夜の廊下で。
一人ひとりの観察と、一つ一つの確認を繰り返し、声をかけていく。
一人ひとりが、それぞれの持ち場で自らの責務と真摯に向き合う。
目の前にいるその人が、自らに科された一日一日を大切に重ねていくように。
安全で豊かな社会に向けて。
- 犯罪被害者等の声に耳を傾け、犯罪や非行をした人の過去にも目を向けて、真摯な反省と更生に向けた思いや行動が生まれるよう、対話を重ねます。
- 安全を守り、回復と更生を支援する対人援助職として、公平・公正に振る舞い、自らの責任を果たしていきます。このために常に学び、磨く姿勢を持ち、社会とつながりながら、創意工夫を重ねます。失敗を教訓と捉え、困難な課題にも挑戦していきます。
- 多様な価値観を受け入れ、それぞれの強みが発揮されるよう助け合い、共に成長し、共に幸福であろうとします。
- ミッション:社会の中で果たすべき役割
- ビジョン :20年後の目指す姿
- バリュー :一人一人の職員が持つべき価値観や行動基準
https://www.moj.go.jp/KYOUSEI/mission/
