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記者が行く!~日本国際仲裁ウィーク~
皆さま、こんにちは!
今日は、2025年11月25日から29日まで行われた「日本国際仲裁ウィーク」について、大臣官房国際課の担当者にお話を伺ってみたいと思います!
まず、「国際仲裁って何?」というところから教えてください!
担当者もちろんです。国際仲裁とは、国際商取引をめぐる紛争について、各国の国内裁判所による解決ではなく、当事者が第三者である仲裁人を選び、その判断により紛争解決を図る手続のことです。
記 者なるほど。紛争解決を図る手続として、裁判ではなく国際仲裁を選ぶメリットがあるのですか?
担当者様々なメリットがあるといわれています。例えば、ニューヨーク条約等の諸条約により外国における執行が容易であること、仲裁手続は原則として非公開であり企業の秘密が守られること、専門的・中立的な仲裁人を当事者が選ぶことができることなどが挙げられます。このようなメリットがあるので、国際仲裁は、国際商取引における紛争の解決手続として世界的に利用が進んでいます。
記 者つまり、国際仲裁は民間を主体としながらも、国際商取引では広く利用されている紛争解決手続なのですね。そのような国際仲裁について、大臣官房国際課ではどのような仕事をしているのでしょうか?
担当者関係機関が連携して国際仲裁の活性化に向けた総合的かつ効果的な取組を進めるため、政府に「国際仲裁の活性化に向けた関係府省連絡会議」が設置されており、令和6年には、今後政府が重点的に取り組むべき施策を示すものとして、「国際仲裁の活性化に向けて考えられる施策(令和6年指針)」が策定されました。
この令和6年指針では、国際仲裁の活性化は、民商事分野における国際的な法の支配の促進や、日本企業の海外進出・対日投資呼び込みに寄与することから、国際仲裁に関する国内外での周知広報や、人材育成、国際仲裁・調停の拠点としての我が国の評価向上のために、官民の関係機関が緊密に連携・協力する体制を構築し、各種施策に取り組むこととされています。
この政府方針に沿って、国際仲裁に関する広報イベントを実施したり、大学生、法科大学院生、司法修習生等を対象とした各種教育等の活動を実施したりしています。
記 者国際仲裁と政府の取組について、少しずつ分かってきました!
では、本題に入ります。「日本国際仲裁ウィーク」とはどのようなものですか?
担当者日本国際仲裁ウィーク(Japan International Arbitration Week)は、令和6年指針に沿って、法務省、経済産業省、日本仲裁人協会(JAA)、日本商事仲裁協会(JCAA)、日本弁護士連合会が緊密に連携して開催している国際仲裁・調停に関する週間行事です。一昨年、初めて日本国際仲裁ウィークが開催され、昨年は2回目の開催となりました。
記 者昨年は11月25日から29日まで開催されたそうですが、どのようなイベントが行われたのですか?
担当者初日のオープニングセレモニーでは、日本国際仲裁ウィークを連携して開催している各機関の代表者による挨拶が行われ、法務省からは国際仲裁の活性化に向けた我が国の取組や日本国際仲裁ウィークの概要について紹介しました。
オープニングセレモニーの様子(11月25日)
また、法務省は、国連国際商取引法委員会(UNCITRAL)事務局長や海外の仲裁機関の代表者によるスペシャルセッションを主催し、「国際仲裁・国際調停の未来~シビルロー国・コモンロー国の視点から~」をテーマとして、国際仲裁・調停の最近の世界的なトレンドやシビルロー国・コモンロー国における取扱いの相違、今後の国際仲裁・調停の在り方等について活発な議論が行われました。
スペシャルセッションの様子(11月26日)
そのほか、UNCITRAL、投資紛争解決国際センター(ICSID)と「法的紛争解決に関する東京フォーラム2025」を共催し、UNCITRALやICSIDで議論されている国際仲裁・調停に関する新しいルールなどについて様々な視点から議論がなされました。
法的紛争解決に関する東京フォーラム2025の様子(11月26日)
日本国際仲裁ウィークにおいては、もちろん法務省だけではなく、国内外の仲裁機関や仲裁に関連する団体等が、国際仲裁・調停に関するイベントを実施し、大盛況のうちに終わりました。
https://www.arbitration.go.jp/jiaw/2025/
いろいろなイベントが行われたのですね。イベントには、どれくらいの人が参加したのですか?
担当者一週間を通して延べ約900名の参加がありました。日本だけでなく、世界各国の仲裁実務家や仲裁機関、民間企業の担当者などが参加し、活発な交流が図られました。
記 者大盛況だったのですね!日本国際仲裁ウィークに参加してみたくなってきました!来年度も開催されるのでしょうか?
担当者もちろんです。2026年は7月21日から25日に開催予定です。多くの方の参加をお待ちしております!今年の日本国際仲裁ウィークの期間中には、UNCITRALの創立60周年記念行事も開催予定です。日本国際仲裁ウィークの詳細は、以下のサイトで随時更新しますので、ぜひチェックしてみてください!
https://www.arbitration.go.jp/jiaw/
本日は、ありがとうございました!
