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京都コングレスの成果の具体化

 令和3年(2021年)3月に開催された京都コングレス(第14回国連犯罪防止刑事司法会議)では、各国の司法大臣、検事総長等を含む世界中の刑事司法関係者が議論を行い、その成果文書として「京都宣言」が採択されました。我が国は、その成果の具体化として、以下の3つについて、積極的に取り組むことで、「京都宣言」の実施にリーダーシップを発揮するとともに、国際社会における法の支配の確立を目指しています。
 
(1)再犯防止に関する国連モデル戦略(京都モデル戦略)
(2)法遵守のためのグローバルユースフォーラム
(3)アジア太平洋刑事司法フォーラム
 

再犯防止に関する国連モデル戦略(京都モデル戦略)

 京都コングレスにおいて、各国の関心が特に高かった論点の一つに再犯の防止があり、国際社会が再犯防止の取組を推進していくべきとの合意が形成されました。
 このような国際的な合意を具体化する方法として、国際準則の策定があります。これまで、コングレスを機に様々な準則等が策定され、世界各国の刑事司法制度の充実に寄与してきました。
 法務省は、外務省と連携し、再犯防止に関する国連準則の策定を主導し、令和7年(2025年)12月18日の国連総会において、「再犯防止に関する国連モデル戦略(京都モデル戦略)」が採択されました。
 京都モデル戦略には、我が国の個々の受刑者の特性等に応じた個別アプローチや、官民連携及び多機関連携による再犯防止の知見が盛り込まれました。
 本モデル戦略の採択による再犯防止の推進の機運の高まりを踏まえ、法務省は、本モデル戦略に盛り込まれた保護司を始めとする更生保護ボランティアの国際社会における認知度向上及び活用促進を図るとともに、我が国の拘禁刑下の処遇として実施している個々の受刑者の特性等に応じたきめ細かな矯正処遇や社会復帰支援等の再犯防止施策の知見を各国と共有していきます。
 また、法務省が国連と協力して運営する国連アジア極東犯罪防止研修所(UNAFEI)では、既に本モデル戦略に関する国際研修等を通じて、各国における制度構築支援、刑事司法実務家の能力構築支援を推進しており、今後もこのような支援を継続していきます。
 法務省は、こうした取組の推進を通じて、国内外における再犯防止施策の充実に貢献し、安全・安心、そして豊かな社会の実現を目指します。

◯広報動画‐日本の再犯防止に関する取組‐(※Youtube法務省チャンネルにリンク)

◯京都モデル戦略(和訳)UNAFEIリソースマテリアルズ
◯矯正局HP
◯保護局HP
◯UNAFEI HP
◯国連薬物・犯罪事務所のウェブサイト(英語)

法遵守の文化のためのグローバルユースフォーラム

 我が国は、令和3年(2021年)の京都コングレス開催に合わせて「京都コングレス・ユースフォーラム」を開催し、京都コングレスの成果文書である「京都宣言」においても、ユースフォーラムの開催などを通じた、若者のエンパワーメントの重要性が指摘されました。  
 このような背景から、法務省は、コングレスの事務局を務める国連薬物・犯罪事務所(UNODC)の協力の下、「法遵守の文化のためのグローバルユースフォーラム」を定期開催することとし、令和3年(2021年)から令和8年(2026年)までの間、4回にわたり同フォーラムを開催しました。

 注:「法遵守の文化」とは、国民が、一般に、法及びその執行が公正・公平であると信頼し、それゆえこれらを尊重する文化をいい、「法の支配」を支えるものです。

 同フォーラムは、参加者である若者が法の支配や司法をめぐる現代の課題に関する理解を深め、互いのバックグラウンドや価値観を理解・共有し、多様性を許容してネットワークや友情を育むとともに、その声を国際的な議論が行われる場に届けることができる貴重な機会となってきました。
 法務省としては、こうした取組等を通じて、法遵守の文化を醸成するため重要な要素となる若者のエンパワーメントを推進し、国際社会における法の支配の確立を目指します。


◯第1回フォーラムの開催結果(令和3年10月9日(土)及び10日(日))
◯第2回フォーラムの開催結果(令和4年12月3日(土)及び4日(日))
◯第3回フォーラムの開催結果(令和7年2月15日(土)及び16日(日))
◯第4回フォーラムの開催結果(令和8年3月5日(木)から7日(土))

アジア太平洋刑事司法フォーラム

  「京都宣言」では、国際協力の強化や、法執行機関による地域ネットワークを構築することの重要性が確認され、特に日本を含むアジア太平洋地域においては、更なる国際協力の強化に向けて、各国間の相互理解を一層深める必要性が認識されました。
 そこで、法務省は、アジア太平洋地域における各国の法制度や運用等について情報共有を行い、実務家同士のネットワークを構築することによって、国際協力の一層の強化を図るため、国連薬物・犯罪事務所(UNODC)と連携し、アジア太平洋刑事司法フォーラム(Criminal Justice Forum for Asia and the Pacific/略称:Crim-AP)を定期開催することとし、令和4年(2022年)から令和7年(2025年)までの間、4回にわたり同フォーラムを開催しました。
 同フォーラムには、アジア太平洋地域の各国・機関の刑事司法実務家が参加し、それぞれの知見が共有されるとともに、ネットワークが構築されました。
 このように、法務省としては、同フォーラムの開催等を通じて各国の相互理解・信頼の醸成を促進するなど、アジア太平洋地域における国際協力を進めてきており、引き続き、様々な取組を通じて、同地域における更なる国際協力の強化に努めていきます。
 
◯第1回フォーラムの開催結果(令和4年2月14日(月)及び15日(火))
◯第2回フォーラムの開催結果(令和5年2月13日(月)及び14日(火))
◯第3回フォーラムの開催結果(令和6年6月24日(月)及び25日(火))
◯第4回フォーラムの開催結果(令和7年6月24日(火)から26日(木))