第69回“社会を明るくする運動”～犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ～
中央行事「立ち直りフェスティバル」の開催結果について

法務省だより「あかれんが」（vol.65）にてお知らせしました、“社会を明るくする運動”中央行事「立ち直りフェスティバル」の開催結果について御紹介します。

１　はじめに

「“社会を明るくする運動”～犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ～」は、全ての国民が犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪のない明るい地域社会を築くための全国的な運動です。

本運動の強調月間である７月には、全国各地で様々な行事等を実施しました。

「立ち直りフェスティバル」は、“社会を明るくする運動”の中央行事として、また、再犯防止啓発月間のオープニングイベントとして、令和元年７月１日（月）に東京都千代田区の有楽町駅前広場で開催しました。

２　「立ち直りフェスティバル」の開催内容

最初に、“社会を明るくする運動”中央推進委員会委員長である山下貴司法務大臣（当時）が挨拶を行い、来場者の皆様に、犯罪や非行の防止と過ちを犯した人たちの立ち直り支援について、一層の理解と協力を呼び掛けました。

次に、「よしもと社明アンバサダー」就任式を行い、山下法務大臣（当時）から任命状を直接お渡ししました。

「よしもと社明アンバサダー」には、来年の第70回“社会を明るくする運動”に向け、本運動を更に盛り上げるため、本年７月１日から１年間、吉本興業に所属する木村祐一さん、横澤夏子さん及びバッドボーイズさんに広報大使として就任いただきました。

引き続き、トークイベント第一部として、山下法務大臣（当時）、保護司、更生保護女性会員及びＢＢＳ会員が、また、トークイベントの途中からは本運動のフラッグアーティストである谷村新司さんが登壇し，更生保護ボランティアの活動内容などについて来場者に紹介しました。

さらに、「歌のチカラ」と題して、谷村新司さんと東京都中央区プリエール・ジュニアコーラスによる合唱を行いました。当日は、団員の皆さんが一生懸命に元気な声で歌ってくださり、多くの方が足を止めて聴き入っていました。

合唱の後、トークイベント第二部として、谷村新司さんと東京藝術大学ＣＯＩ拠点プロジェクト職員による「第４回　こころをつなぐプロジェクト‐谷村新司さんの『シルバーリング作り』訪問‐」について紹介しました。東京藝術大学が協力しているシルバーリング作りは、更生保護施設を舞台として、過ちを犯した人の立ち直り支援についてできることから取り組む実践例の１つであり、街ゆく人にこのような活動への理解と協力を呼び掛けました。谷村新司さんは、本イベント当日も、こころをつなぐプロジェクトの際に作製したリングを身に付けておられ、立ち直り支援の大切さなどを述べられました。

クロージングイベントでは、よしもと社明アンバサダーのバッドボーイズさんと横澤夏子さんが、ＢＢＳ会員と共に更生保護やＢＢＳ会の活動について紹介するミニコントを行い、会場を盛り上げました。

最後に、当日のイベント内容を振り返り、記念撮影を行ってイベントが終了しました。

本イベントにおいては、法務省が取り組む再犯防止施策や来年４月に京都で開催される第14回国連犯罪防止刑事司法会議（京都コングレス）について動画等を用いて広報活動を行うブースなども出展しました。

３　さいごに

本イベントを始め、“社会を明るくする運動”強調月間中に全国各地で実施されたイベント等が、参加された皆様にとって、犯罪や非行の防止と過ちを犯した人たちの立ち直りについて、改めて考えていただくきっかけとなれば幸いです。