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法務省で働くひと・しごと紹介 Vol.10
~通称:試験部屋~
係 名:司法試験第一係~第三係,
司法試験予備試験第一係~第三係
(通称:試験部屋)
所 属:大臣官房人事課
- Q1
- 試験部屋ってどんな仕事?
- A1:
裁判官,検察官又は弁護士(法曹三者)となろうとする者に必要な学識及びその応用能力を有するかどうかを判定する試験を司法試験といい,司法試験委員会において毎年1回実施しています。司法試験第一係~第三係は,同委員会の事務局として司法試験の実施に関する業務を行っています。
司法試験を受験するためには,①法科大学院の課程を修了するか,②司法試験予備試験に合格する必要があり,司法試験予備試験第一係~第三係は,同委員会の事務局として司法試験予備試験の実施に関する業務を行っています。
なお,試験部屋は機密性の高い情報を取り扱うため,人事課以外の職員はもちろんのこと,同じ人事課の職員ですら入室を制限する時期があります。

司法試験受験案内など
- Q2
- 最近のトピックスは?
- A2:
司法試験法の改正に伴い,令和4年司法試験予備試験から,論文試験の科目において一般教養に代わって,新たに選択科目(倒産法,租税法など)が導入されることになりました。
また,令和5年司法試験からは,現行の受験資格に加え,法科大学院在学中においても一定の基準をクリアすることで司法試験を受験できるようになるなど,時代のニーズに合わせて変化しています。
- Q3
- 試験部屋のやりがいって何?
- A3:
試験部屋の仕事は,司法試験委員会において決定された事項に従い,試験実施に係る事務(出願処理,試験の実施・運営,合格発表など)を日々コツコツと行っており,決してスポットライトが当たるような仕事ではありません。しかし,司法試験は法治国家を支える法曹三者になるために必要な試験なので,そのような試験に携わらせていただいているという誇りを胸に,受験者の皆さんが試験において実力を発揮できるように各種事務を行っています。

試験部屋の出入口扉
- Q4
- 心に残っているエピソードがあれば教えてください?
- A4:
試験部屋の仕事は,誰かに直接感謝してもらえる機会は少ないですが,試験を経て検察官になった方に,円滑に試験を実施することの困難さを理解していただき,感謝の意を伝えられたときには,やりがいを強く感じ,この仕事の大切さを再認識することができました。