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法務省で働くひと・しごと紹介 Vol.13
~法務教官~

職 名:統括専門官(支援担当)
氏 名:岡田 小糸
採用年:平成21年
所 属:東日本少年矯正医療・教育センター

Q1
法務教官ってどんな仕事?
A1:

少年院で働く法務教官は、少年院に入ることになった少年に対して、再び非行に走ることなく健全な社会生活を送れるよう、指導や支援を行っています。「少年」といっても、男の子も女の子もいますが、私たちは「少年」と呼んでいます。少年院に入ることになった原因は一人一人違うので、法務教官は、日夜少年と向き合い、その原因を探り、一人一人の特性に応じた働き掛けを行っています。

画像:カンファレンスの様子

チーム力で勝負!~カンファレンスの様子~

Q2
最近のトピックスは?
A2:

私は現在、少年院を出た後の生活に向けたサポートをする「社会復帰支援」を担当しています。少年が少年院を出た後に働く職場や通学する学校との調整や、住む場所を探したり、出院後すぐに福祉のサポートや病院での治療が受けられるように調整を行ったりしています。少年の中には、これまでの生活環境や、自身の障害や病気による生きづらさが非行の原因の一つとなった少年もいます。出院後に、適切な環境や必要な支援につなげることで、再び非行に走らないようにしていきたいと考えています。

Q3
法務教官のやりがいって何?
A3:

少年院の中でこれまでの自分を省みることで、「嫌だ」という気持ちを暴力でしか表現できなかった少年が、それを言葉で伝えられるようになったり、親に対して反発ばかりしていた少年が、親の愛情に気付き「ありがとう」という気持ちを伝えられるようになったりします。このような変化を目の当たりにしたとき、とても嬉しく、少年の成長に立ち会える法務教官という仕事の醍醐味を感じます。

Q4
心に残っているエピソードがあれば教えてください。
A4:

少年院を出た少年などが生活する施設に行くことがあり、私はそこで、少年院を出た少年が社会生活を送っている姿を初めて見ました。その施設で少年たちは一生懸命に農作業に取り組んでおり、その姿からは「二度と非行はしない」という決意が感じられました。少年院での働き掛けが、少年院を出た後の社会生活にもつながっていることを感じられ、私自身の励みとなる経験でした。

画像:少年たちが育てた夏野菜

農福連携って知っていますか?
~少年たちが育てた夏野菜~