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法務省で働くひと・しごと紹介 Vol.15
~社会復帰調整官~
- Q1
- 社会復帰調整官ってどんな仕事?
- A1:
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社会復帰調整官は、保護観察所の職員で、医療観察制度(心神喪失等の状態で重大な他害行為を起こしてしまった人の社会復帰を促進する制度)の対象となった人に対して、医療機関、地域の行政機関及び社会福祉施設等の関係機関(以下「関係機関」といいます。)と連携しながら、その人に適切な助言や指導を行ったり、地域において必要な支援を確保するためのコーディネートを行ったりしています。
- Q2
- 最近のトピックスは?
- A2:
-
医療観察制度は、制度の対象となる人が限定されており、この制度に携わった経験のある関係機関が限られているというのが現状です。そのため、大津保護観察所は、県内の指定入院医療機関(医療観察制度における入院処遇を行う医療機関)や滋賀県と共に研修会を開催したり、個別の関係機関に制度の説明を行ったりすることに力を入れています。
- Q3
- 社会復帰調整官のやりがいって何?
- A3:
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本制度の対象となった人が、二度と同様の他害行為を行わないように自身で努力し、変わっていく姿を間近で見られることにやりがいを感じることはもちろんですが、本人と一緒に関係機関との信頼関係を深め、1人1人に応じた、言わば「オーダーメイド」の支援体制を作り上げていくことにもやりがいを感じます。
- Q4
- 心に残っているエピソードがあれば教えてください。
- A4:
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月並みですが、やはり本人やその家族、支援者の方から感謝や労いの言葉をいただいたことが心に残っています。本人からすれば、医療観察制度による医療は自発的に受けるものではなく、また、関係機関からすれば、何らかの重大な他害行為を起こした人の支援に関わるということで、それぞれ戸惑いを感じることもあるかもしれません。それにもかかわらず、「担当者があなたでよかった。」「また一緒に仕事ができる機会があれば、是非声をかけてください。」と言っていただけたことは、素直にうれしく、今の私自身の励みにもなっています。

本人との面接場面の様子(イメージ)

研修会での制度説明の様子