人権擁護委員って聞いたことがなかったのだけど、何をしている人なのかしら?
人権擁護委員は、ボランティアで、皆さんから人権にかかわる相談を受けて問題解決のお手伝いをしたり、皆さんに人権について関心を持ってもらえるような広報活動をしている人だミン!
そういう人がいるとは知らなかったわ
						どうやって選ばれているの?
市町村長から推薦された人の中から、法務大臣が任命(委嘱)
しているミン
							全国の市町村に14,000人ぐらいいるんだミン!
                                    
クリックで拡大)結構たくさんいるのね!ちなみにどんな人が選ばれているの?
元学校の先生、弁護士、医療・福祉施設の職員といった、いろいろな職業や経験を持つ専門家とか、地域に明るい地元企業や農家、自治会の人などが選ばれているミン!
いろんな人が知識・経験を活かして活動しているのね!
ちなみに人権擁護委員は、その人が人権擁護委員だと分かるように、「き章(マーク)」やバッチを付けて活動しているミン
                                    
                                    また、求めに応じて、身分を証明するための「証票」を見せることもあるミン!
                            なりすましの防止のためね!
							・・・ところで、たばみんの帽子の先に付いているものも、その「き章(マーク)」でしょ?
よく気付いたミン!
							実はこの「き章(マーク)」は、外枠に「かたばみ」の葉をあしらい、中に菊型の「人」の文字を配したデザインになっているんだミン
「かたばみ」ってあのクローバーに似たハート型の葉の植物よね?
そうだミン!
							「かたばみ」は大地に広がっていく根強い植物なので、人権の大切さが広がっていくようにとの願いが込められているんだミン!
							人権擁護委員の活動で「人権相談・調査救済活動」というのがあるって聞いたのだけど、どんな活動なの?
人権のことで困っている人から一つ一つ丁寧に話を聞いて、その人に合った解決策をアドバイス・サポートする活動が人権相談だミン!
小・中学校で夏休み前に「こどもの人権SOSミニレター
」をもらわなかったミン?
                                
クリックで拡大)そういえば小学生のときに学校でもらったような・・・
						人権擁護委員が返事をしてくれるの?
そうだミン!
ほかにも電話(「みんなの人権110番
」、「こどもの人権110番
」、「女性の人権ホットライン
」)やメール
、LINE
で相談を受け付けているミン!法務局や市町村役場の窓口でも相談を受け付けているミン!
                                    
                                    LINEでも相談できるの?それは便利ね!
もちろん秘密は守られるので、安心して相談することができるミン!
具体的にはどんな相談ができるの?
学校やSNS上でのいじめ、虐待、差別など、人権に関することであればどんなことでも相談に応じているミン!
今の話で人権相談はだいたい分かったのだけど、もう一つの調査救済手続ってどういうものなの?
人権のことで困っている人が助けを求めると、人権擁護委員や法務局の職員が、相手方や関係者から事情を聞いたりして事実関係を調べるミン・・・
そうして、困りごとの原因が人権侵害であることが分かった場合は、人権擁護委員や法務局の職員が、相手方や関係者に働きかけて人権侵害をやめさせたり、必要な支援を受けられるように手助けをしたりしているミン
                                
クリックで拡大)難しくてなかなかイメージが湧かないわね・・・
							どのようなものが人権侵害として認められて、どのようにして助けてくれるのかしら?
うーん・・・ケースバイケースなので、一言で「こういうものが人権侵害に当たり、こんなふうに手助けする」と説明するのは難しいミン・・・
例えば、同級生からいじめを受けているという相談で、人権擁護委員と法務局が学校に働きかけをしたことによって、学校全体での見守り体制ができて、それ以降、いじめの被害に遭うこともなくなったというものだったり、
ほかにも、兄から性的虐待を受けているという内容のSOSミニレターが送られてきたもので、人権擁護委員がすぐに困っている本人と会って、被害の様子やこれからどうしたいかを聞いて、児童相談所と相談した結果、兄から離れて暮らすことができたというものもあるミン!
なるほど・・・
							困っている人にとって一番よい形での手助けをしているのね
もちろん、これらはほんの一部で、ほかにもこどもから大人まで、身近な問題を含めて、いろんな事案があるミン!
確かに人権問題っていろいろあるし、意外と身近にあって、決してひとごとではないよね・・・
そうだミン!
							もし人権侵害を受けていても、「これって人権問題なの?」とか、「自分さえ我慢すれば・・・」と考えてしまったりすることもあるかもしれないミン・・・
							でも、きっと力になれると思うので、ためらわず相談してほしいミン!
そうね!
							いざ、「これは『人権問題』ではないかしら?」と感じたり、いじめ、虐待、差別などに思い悩んだりすることがあると、どうして良いか分からなくなると思うけど、そういうときは一人で抱え込まずに、気軽に人権擁護委員に相談してみるのが良いわね!
人権擁護委員が行っている広報活動にはどんなものがあるの?
小学生の時に、先生ではない大人が紙芝居や人形劇、動画などを見せながら、命の大切さや相手を思いやる心についてお話しするのを聞いたことはないミン?
そういえば小学生の時に大人が来て、いじめをテーマにしてそんな話をしていたわ・・・
							あの人が人権擁護委員だったのかしら?
そう、それが人権擁護委員の広報活動の1つ、「人権教室
」だミン!
							テーマは「いじめ
」だけでなく、「デートDV」や「インターネット上の人権侵害
」など、いろんな人権問題について話をしているミン!
                                
                                その時は「この人誰だろう?」と思っていたのだけど、興味深い話だったので覚えているわ・・・
							ちなみに、ほかにはどんな活動をしているの?
花の種や球根を小学生に配って、みんなで協力して花を育てる「人権の花運動
」があるミン
							花を育てることと人権にはどんな関係があるの?
この活動の目的は、花を育てることで生命の大切さを感じながら、優しさと思いやりの心を持ってもらうことによって、人権の大切さについても知ってもらうことなんだミン!
なるほど~
							どちらも地元に密着していて地道な活動だけど、人権侵害を前もって防いだり、人権の大切さを広めるためには大事な取組なのね!
ほかにも、毎年1回、人権の大切さや一人一人が持っている人権の内容についての理解を深めてもらうことを目的として行っている「全国中学生人権作文コンテスト
」では、人権擁護委員が地域の中学校を回って応募の呼びかけをしたり、作品の審査などもやってるんだミン!
                            人権擁護委員は、会社で行っている研修
などにも講師として出向いて、ハラスメント(嫌がらせ)問題など会社に関係する人権の話をしているミン!
						  近くの法務局で無料で申込みができるミン!
							それらをみんなボランティアで行っている人権擁護委員ってすごいね!
人権擁護委員っていつごろからいるのかしら?
人権擁護委員は、昭和23年(1948年)7月に法務総裁(現在の法務大臣)を助ける機関として誕生したんだミン!
へえ~、そんな昔からいるのね!
ちなみに、人権擁護委員法ができた日
(昭和24年(1949年)6月1日)にちなんで、6月1日を「人権擁護委員の日
」と定めて、毎年その前後に、全国各地の公共施設や商業施設で特設の人権相談所を開設しているんだミン!
							その日は、たばみんの誕生日でもあるミン!
                                
市役所で法律相談と並んで人権相談所があるのを見かけたことがあるわ!いろんなところで相談を受けているのね!
ねえ、たばみん、法務省の人権擁護機関
ってなあに?
国の機関の法務省人権擁護局、法務局(人権擁護部)、地方法務局(人権擁護課)・支局と、人権擁護委員とその組織体を合わせて、「法務省の人権擁護機関
」と呼んでいるミン
                            
クリックで拡大)人権擁護委員の組織体って?
人権擁護委員で組織している協議会と、それらで構成されている連合体組織のことで、区域ごとに「人権擁護委員協議会」、「都道府県人権擁護委員連合会」があって、中央組織として「全国人権擁護委員連合会
」があるミン
そこではどんなことをしているの?
区域ごとに活動方針を話し合ったり、委員向けの研修を行ったり、色々な活動を担当する委員を決めたりしているミン!
そうなんだ・・・
							ちなみに「法務省の人権擁護機関の構成図」を見ると、人権擁護委員の組織体と人権擁護局や法務局・地方法務局が対になっているのが分かるわ
							それぞれが車の両輪のように、協力し合いながら人権擁護活動を行っているのね!
そのとおりだミン!
							官(法務局の職員)と民(人権擁護委員)が、それぞれの能力を発揮できるように、助け合って活動しているミン!
							また、地域によって活動内容に大きな差が生じないように、組織体同士でも情報交換しながら、人権擁護活動を展開しているんだミン!
皆さんに人権の大切さを考えてもらいたくて、いろんなコンテンツを発信してるミン!
						ぜひ見てみてほしいミン!